DAY2 数字を施すことは最も手軽な思考誘導
11月28日、重大発表
そう書かれていたらどう思うだろうか。
今までまったく興味がなかったものでも
1mmくらいは意識しないわけにはいかなくなるはずだ。
人間は時間に縛られている、いや、脳は数字に囚われている。
遺伝子レベルで組み込まれている。
恋人は記念日を設定しカウントアップを始めるし
有名人は開催日を決定しカウントダウンを進めるだろう。
なにかと指折り数える日々が続くはずだ。
ポケベルという文化でも見られたように
意味のない数字の羅列にも意味を付けたがりもする。
そこに軽い謎解き要素のようなものも付随するというわけだ。
その取り扱い方は多岐にわたる。
つまり、数字を提示するというだけで、意味深を手軽に付与できるのだ。
それは、アーティストにとっても例外ではない。
日本人は7という数字がお好き
おそらくラッキーセブンという言葉の魔力に取り憑かれているせいだが
他にも曜日の数だったり北斗七星が人気な星座だったり虹の色だったり
なにかとこの数字に結びつけがちである。
こと邦楽に於いては7月7日、つまり七夕に関する楽曲も多い。
ヨハネの門だったり聖書思想だったり大罪司教だったりに関連するせいか
ヴィジュアル系の曲名に使用される頻度も高かったりする。
FANATIC◇CRISISは1stアルバムに「one」5thアルバムに「5」と、
まんまタイトルを冠しているが
結成7周年を迎えたシングルには『7 [SEVEN]』という表題曲を添えたのだ。
カジュアルな見た目へと変貌した彼らが
この時期だけ華美な衣装に身を包んだのは、
もしかしたらインディーズの頃の感覚を今一度見つめ直した、
そういう意図があったのかもしれない。
……という付加を今一度添えて紹介します。
FANATIC◇CRISISの魅力
インディーズ初期こそ派手な黒服に身を包んではいましたが
ヴィジュアル系って呼んでいいのかすらわからないポップな曲調と
ケド とか タブン とか キット とか、何の照れ隠しなのか
誘い受けみたいな断定しない歌詞が特徴です。
もしくはいろんな行動を遺伝子のせいにしがち。
当時ですらサウンドは古めいていて、ギターなんかが顕著ですが
単音ピロピロギターがまたメロディアスで
ボーカルメロディと併せて一層ポップな印象を与えていたと思います。
ハイトーン全盛の時代に、とっつきづらいのはボーカルの声だけですかね。
でも、ハマるとなかなかこれでしか満たされない。
石月努に似た声というのをこれまで聴いたことがないので
ほんと唯一無二の声質です。
当然主戦場はV系なので邦楽に比べればロック寄りです。
この『7 [SEVEN]』なんかは
そのポップさとロックサウンドのいいとこどりでかなりのお気に入り。
歌詞に関しても夢に向かう大切な人との別れを彦星と織姫になぞらえていて
ZONEのsecret baseにも通じる切なさを秘めています。
しかも上記で触れた星と虹と罪の数にも触れる欲張り仕様。
そんな大げささがファナらしい。
そんな彼らですが
かつて氷川きよし等とチャリティ活動をしていたとおり
石月努はよりハートフルな方向性へ。
ギター陣(SHUN×和也)はD'espairsRayのリズム隊と
THE MICRO HEAD 4N'Sを組み
よりロックな方向へそれぞれ歩みを進めました。
その遺伝子は生き続けているのです!
Afterword
ジャンヌにも7って曲ありますし
名前に紐付いて相川七瀬や水樹奈々も使用してますし、
ほんとによく使われるタイトルですよね。
7!!(現seven oops)まで居ますし。
てかこのカテゴリ、
日付でも選べるので色と同様選択肢が多いんですよ……
とりわけ何かの文言に数字が入ってると
自ずとその数字の意味を考えてしまうように脳が出来てしまっている
と思います。
マーケティングの際は是非一考を。
余談ですがT.M.RevolutionやGARNET CROWは
アルバムのカウントアップでも遊んでますよね。こういうの好き。
(4th=Forceとか6th=LOCKSとか)
というわけで #30DaySongChallenge 振り返りでした。
去年こんな企画に乗っていたので
noteでも触れてみてますなう。
好きなアーティストが多すぎて
どこから触れていいのかわかんないから
ある程度縛りがあったほうが書きやすいの。
このシリーズは1000文字くらいを目安に軽めに紹介していきますので
よろしくお願いしますー
DAY2
みなさんは
曲名に数字の入っている好きな楽曲はなんですか?