アニソンは作曲家で聴け!♯10「重永亮介」(藍井エイル、ASCA)
ちょっと前に「憧れの作曲家に楽曲提供を依頼したい」
という相談を某タレントから受けたと記事の中で触れたのですが
その著名作曲家というのが「重永亮介」その人なのです。
重永亮介を意識したきっかけ
LiSAが好きだったので彼女のデビュー曲をレンタルし、
タイアップを見てみると【Fate/Zero】。
こりゃあビッグタイトルだわ、と思い
エンディングテーマである藍井エイルの『MEMORIA』も
ついでにゲットしました。
藍井エイルのことはよく知りませんでしたが
その力強くも安定して透き通るボーカルに惹かれました。
(ニコニコ歌い手出身という触れ込みでしたが、正直ここは疑ってます。
デビューが先にあっての話題作りの"歌ってみた"だったのでは?
ボカロ曲は一曲も歌唱していなかった記憶。
ピコの曲のカバーがそれっぽいかな、くらい)
ただ『MOMORIA』もミニアルバムもむっちゃいいんだけど
こう、突き抜ける感がない。
もっとポップに大仰な楽曲を歌ってくれないかな……
と願っていたところにぶつけられたのが
AURORA / 藍井エイル
きた!これこれ!
こういうわかりやすいアニソンを待ってたの!!
しかも【ガンダムAGE】という、またの大型タイアップ。
随分と恵まれたプロモーションですね。笑
でもガンダムソングは得てして名曲揃い。
安定してかっこいい楽曲をあてがってくれます。
続いて発表されたのが
INNOCENCE / 藍井エイル
この頃はアニメを嗜んでいないので
【ソードアート・オンライン】も未視聴でしたが
既に藍井エイルというだけで集めるモードに入っていました。
こちらも素晴らしい。ちょっと前作に似てるけどね。
評判良かったのかな?
そして【コバルト・スカイ】は爽やかだな、まぁまぁイイネ。からの
シリウス / 藍井エイル
なるほど、一回(個人的に)"中の上"が挟まったことにより確信しました。
藍井エイル×重永亮介は間違いないな!
完全に方程式が出来上がっていました。
ここで重永亮介作曲は当たり曲、という認識が生まれました。
とりあえずアニソンらしいアニソンである
シンセシンフォニックポップロックな藍井エイルが流れたら
彼の名前があるとだいたい思っていて間違いなさそうです。
そして点在する名曲製造機っぷり
そんな折、このくらいの時期に
『続・混沌』を気に入って中川翔子を集めていまして
それが収録されたアルバムにすっげー藍井エイルっぽい曲があるぞ!?
と深堀ってみると
9lives / 中川翔子
歌詞カードのクレジット、そこには重永亮介の文字。
やっぱりおまえか!
まだ彼の楽曲の特徴までは把握してなかったとは思うんですが
直感ってすごいですね。
ロックを歌う際に見せる中川翔子の歌声もあいまって
藍井エイルが歌っても違和感ないなと思わせる楽曲です。
North Wind / 内田真礼
内田真礼は特別応援している声優なので
リリース初期はレンタルではなくCDを購入していたのです。
(ロックテイストが減退しアイドル曲路線に入ってからはレンタルに切替え)
そこで気に入ってたこちらの曲。
やはり並べて聴くと
この曲もどこか藍井エイルが歌ってそうな曲調ですね。笑
border / ClariS
ClariS最大の変換期である、メンバー交代があった直後のシングルにて
重永があてがわれました。
やっぱりシリアスなクラリスはいいなぁ。
キーボーディストであるがゆえでしょうか、
彼はロックテイストの曲でもロングトーンを厭いませんね。
MONSTER / 春奈るな
ライトゴシックシンフォニックポップス路線の春奈るな。
こちらも違和感なく溶け込んでいます。
やたら攻撃的な歌詞ですが、声質が幼いのでかわいいですね。笑
藍井エイルなら違和感ないんでしょうけど。
My LIVE / 沼倉愛美
ロック歌いの声優シンガーといえばぬーさん。
見事な鍵盤ロックに仕上がっています。
さっきの春奈るなとは逆に
他の楽曲がもっとアグレッシブなのでむしろポップに聴こえますね。
アルバム構成の妙です。
凛 / ASCA
そして綾野ましろを抑えて
ポスト藍井エイルの位置に踊り出たのがASCA。
えらい気合の入ったシンフォニックロックですね。超かっこいい。
やはり個人的にも
このくらい力んで発声するボーカリストのほうが好みです。
バトルアニメはやっぱこうでないと。
藍井エイルも振り絞るタイプですしね。
ハミダシモノ / 楠木ともり
【ソードアート】繋がりなのか、楠木ともりのデビュー作にも提供。
なんだかもう重永さん自身に
【ソードアート】のイメージが付いてますね。笑
それにしても、
彼女のイメージからは想像し得なかったソリッドな楽曲です。
まぁどうせ途中からかわいい方面へ舵は切られるんでしょうけど。
かっこいい楽曲が多くなるようなら買います。
一つ謎なのは、
井口裕香への提供曲がどちらもうっすらケルト風味なところ。
JOURNY / 井口裕香
Treasure / 井口裕香
別に井口裕香の発表する楽曲が民族風主体なわけでも
重永提供曲に異国風味が多いわけでもないのに
なぜか井口裕香×重永亮介になるとケルトを奏でる不思議。
ほら、これまでの楽曲ともテイストが異なるでしょ?
個人的には好きな曲調なので継続してほしい方向性ですけどね。
もとを辿ればアイドル楽曲の提供者
余談ですが、アニソン作家としての側面が強い半面
キャリアのスタートはアイドルへの提供から始まっており
それは現在でも継続して定期的に発表されています。
というよりJ-pop満遍なく、というべきでしょうか。
私のライブラリで一番古いものは玉置成実でした。
Speedway / 玉置成実
次点でガールズバンドであるBLiSTAR。
これは完全に棚ぼたですねぇ。
まさかバンドに提供してると思わないじゃないですか。
パラレルワールド / BLiSTAR
とはいえ、実は直近の主な活動現場はどうやらバンドらしいです。
Twitterでもツアーに参加したり
メンバーと笑い合ったりしている姿を公開しています。
桜が咲く頃 / スピラ・スピカ
スピスピは最近期待している新人バンドで
キーボード担当として重永さんがサポートしているなら
楽曲の安定感はお墨付きですね。
その他AKBや乃木坂の坂道系列ユニットやソロ、
bump.yや=LOVE、Dancing Dollsと手広く手掛けており
KAT-TUNやSexy Zone、Hey! Say! JUMPとジャニーズ勢
そして、
先述のとある無名なタレントの依頼にも応えそうなところを見ると
提供先に特にこだわりはない様子。
条件さえ整えばどこにでも喜んで楽曲提供をしているようです。
というか今回のこの件で、別名義の楽曲も存在する事が発覚しました。
うーん、どれがそれなんだろう。
ちょっと真剣に分析してみる価値ありますね。
まったくの無名でも藍井エイルっぽい楽曲見つけたら検証してみよう。笑
Afterword
というわけで、最近
個人的にちょっとタイムリーな話題があった作曲者さんの紹介でした。
へー、重永さんへの依頼料ってそのくらいなんだ。
やっぱ売れっ子さん、しっかり高いですね。相応だと思います。
提供先が多岐にわたるので
いろんなタイプの楽曲を作成する職人タイプかと思いきや
割とどの曲もテイストは似ているので
意外と個性を押し出すタイプの作曲者かも知れません。
昨今の「アニソンっぽいアニソン」ど真ん中の曲調だと思ってます。
あとは歌唱者の表現力次第。
やっぱり藍井エイルやASCAがしっくり来ますけどね。
次回の更新は4/30(土)になります。
Twitterでのってみた細かい企画をまとめてみましょうかね。
あの9曲えらんで趣味を晒すってやつ。
まったく関係ないこと書くかもですが。
よしなに。