ViVa Violin ~ヴァイオリニストを擁するバンドサウンドが聴きたい~
先週SeanNorthの3rdアルバムのリリース情報が公開されました。
佐々木久夫が舞台等の提供先で発揮していた
やりすぎなくらいの異国情緒が逆輸入され
これが集大成、到達点か……!と勝手に喜んでます。
私は弦楽器が大好きです。
多分学生の頃ハマり散らかしてた
【幻想水滸伝】というゲームの影響だと思うんですが
こういうアイリッシュなサウンドがたまらなく心地いいのです。
ただ、人間というのはわがままな生き物で、
インストゥルメンタルだけでは物足りない、誰かが歌っててほしい。
ヴィジュアル系が好きだ、と自覚したのはMALICE MIZERからなのですが
まさにそういうサウンドだったというわけですね。
高校に上がってからはヲタク文化に染められてしまったので
霜月はるかに出会うのは必然でした。
アイリッシュ!ケルト!
幻想世界によく似合う音楽はやはりゲーム音楽に多いわけです。
ただ、ただ、私は音楽はかっこいいアップテンポな曲が好きなのだ……!
ロックサウンドにストリングスを常備するバンドは居ないものか!?
というわけで今回は
そのわがままに応えてくれる、不思議なロックで叶えてくれる
ヴァイオリン擁するバンドを3000文字ほどで紹介したいと思います。
▶A(エース)
正式名称「A -Anonymous Confederate Ensemble-」。長い。
私が一時期これでもかというくらい推しまくっていたバンドで、
むしろ冒頭のSeanNorthを知ったきっかけ。
活動休止が惜しすぎてRookie Fの軌跡を辿ったら見つけました。
海賊をテーマに世界各国の音楽性を強奪して表現する、
っていうことでいいのかな?
主にヨーロッパの各国の音楽性を高次元で再現し
V系ロックと融合を測った楽曲が多くてバラエティ豊か。
特にバイキングロックとスパニッシュロックのやつが好み。
欧楽メタルに接近した上記動画が一番のキラーチューンだと思うけど。
メインコンポーザーのRookie Fの才能がすごすぎて、
ヴァイオリンをメインにピアノ、フルート、アコギ、ゴスペルコーラス等々
なんでも一人でこなします。
生音にこだわりがあるのか、
DTMでちょこっと触れば鳴らせる音も、自分で演奏してしまうのです。
あとるーさまかわいい。
▶AIOLIN
そのRookie F並の多才ぶりを発揮するのがヒカリト。
ボーカル、ギター、ピアノ、ヴァイオリン
……どんだけウワモノが好きやねん。
壮大な、という枕詞があるように
サウンド的にはクラシカルに展開する超王道な様式美V-Rock。
ジャンヌに慣れた耳にすっと入ってきます。
どうしても"個性"という意味では突出した何かはまだ感じないのですが
存在そのものは強烈な個性です。
器用貧乏じゃない、マルチプレーヤーの有効活用だ。
DayzyStripperの風弥とのユニットではさらに音楽性を広げており
そちらの活動も楽しみ。
▶AliA
つい3ヶ月ほど前に初めて知りましたがそれ以来ハマりまくってます。
まさに、まさにヴァイオリン!ロックサウンド!女性ボーカル!高熱量!!
求めていたバンドに出会えた気分です。
和風でロックなバンドが現れてほしいと願ってたところに
和楽器バンドが登場したような充足感を覚えています。
ストリングスの入った楽曲はこれまでももちろん多数存在しておりますが
ロックサンドを全面に押し出してくれるのはやはりロックバンドなのです。
声を張り上げるタイプのボーカルも素敵。
主旋律も担えるヴァイオリンなので普通は並走を選ぶと思うんですが
このバンドではぶつかり合います。
それがこの怒涛な生楽器の奔流を生み出してると思うと
今後に期待しかありません。
お願いだから、短命に終わる事がありませんように。
▶Unlucky Morpheus
長らく地下にいたけど最近地上に出てきた感。
同人音楽で東方アレンジばっかりやってたと思っていたら
いつのまにかオリジナルもやるようになり
それが国産女性メタルバンドとしてその筋では有名になるという
理想的な成り上がりを魅せたバンドです。
LIGHT BLINGER活動休止に伴い
そういう方向性にふりきった模様。
fuki嬢のボーカルがとにかく素晴らしく演奏陣も高水準。
初期はもうちょっとゴシック要素もあった気がするんですが
Jill嬢が加入してからはシンフォニックのほうが強くなってきたかな?
どちらも大好物でございます。
……どちらも、って音楽性の方よ?
▶BIGMAMA
ヴァイオリン擁するロックバンドといえば、の代表格。
最初聴いた時の衝撃はすごかったです。
え、ヴァイオリンいるの!?っていう。
クラシックを下地にした楽曲も多く、
日本人の耳にも訴求する要素が多いので
もっともっともっと知名度が上がってもいいのになと思ってます。
というのも、彼らの代表曲ってなんだろう。
突き抜けて売れた曲がないのが不思議です。
バラードが多くないのは個人的には美点で
たぶん属性的にはパンクっぽい活動の仕方をしてるんじゃないかな。
【Weekly Fairy Tale】が一番好きです。
こういう真顔でやる大胆パロディ大好物です。
もう曲目だけでも見てみてほしい。どんな曲か聴きたくなるはず。
-他にも
●Rose Noire
ダブルバイオリンユニット。
上記Jill様の正式所属はこちら。
ロック成分はほとんどなくクラシカル&ゴシカル。
●HollowMellow
Iruma Riokaのソロプロジェクト。
こちらにもJill嬢が参加しています。どんだけ掛け持ちしてんねん。
あんきもよりもゴシック成分がかなり強くメルヒェン。
●A Sky of Magnolia
同人ユニット……だと思ってたんですが、
前職で対バンしたことがあるのでメインフィールドは微妙にわからず。
ヴァイオリンのMariNaさんを知ったのは織田かおりからなので
ずいぶん長く聴いてます。
●レルエ
バンドだけどEDM主体なのでファンタジー成分は薄め。
ただ一風変わったバンド編成なのでそう言うの好きな人は要注目。
SEAKI NO OWARI系統の文学的な歌詞も特徴。
●Qyoto
ヴァイオリンロックならぬヴァイオリンポップ。
こういう普遍的ポップス曲調にヴァイオリン編成なのが面白い。
HIROKIがなにもしないで立ってるだけの箇所が結構あるのも面白い。
もっと弾き散らかせばいいのに。
●黒色すみれ
もはやロックですらありませんが活動歴が長いので
「ヴァイオリンユニットボーカルといえば?」では必ず名前が上がります。
そんな質問聞いたことないけど。
-番外編[チェロ]
●Kαin
実は上記黒色すみれにセロで参加している青月泰山がいるのがKαin。
数少ないPVにも出演してるので貼り貼り。
●分島花音
チェロといえば彼女も並べたくなります。
衝撃のチェロ弾き語りというスタイルでデビュー。
単純にシンフォニックアニソン歌手兼作曲者としても大好きです。
●のあのわ
※2022/01/05追記
西川貴教の「イエノミ!」で
気になるアーティストとして挙げていたのがこのバンド。
やはり分島花音と被りますね。そして美しいです。
楽曲はゆったりとしたポップスが多いので様式美によりすぎてません。
J-pop然としているので一般の方にはこちらがオススメ。
Afterword -20211116-
というわけで生ヴァイオリン特集でした。
一応インストでも若干集めてるものはありまして、
●Sword of the Far East
●石川綾子
辺りが好みです。
どちらも超有名ですね。
Elements Gardenを筆頭に
ストリングスはスタジオ音源でよく使用されていますが
やっぱりセルフで供給できたほうがホントは楽ですよね。
ヴァイオリン入ってるとそれだけでクラシカル。
必然的にそのサウンドは大好物なのです。
もし他に知ってたらぜひ教えて下さいませ。
気に入る予感しかありません
最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!