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【歌詞解釈】小松未歩の『向日葵の小径』は忘れられない本気で愛した人の面影

隔月恒例、考察という域を超えて妄想をお届けするシリーズの第17弾。
小松未歩の1曲だけで1時間話すという企画の一環として執筆する、
下書きというかカンペとなります。

開催は今週9/20。
興味のある方は是非覗きに来てくださいませ!


小松未歩自信の一曲

今回のテーマは『向日葵の小径』。
シングル『あなた色』のカップリングで穏やかなヒーリングポップスです。
しかしその曲調に反して歌詞はかなり後ろ向き。
そんなとこが小松未歩らしいなと思わせる一曲です。

めずらしくアルバムにも収録されているナンバーで
何で読んだか忘れましたが
彼女がお気に入りの一曲にこの曲を挙げていたのを覚えています。
それでアルバム収録にまで至ったとか。

この曲はもともと『砂のしろ』のカップリング収録予定だったものが
一度見送りになり改めて収録されたとwikipediaにも書いております。
前回取り上げたテーマが『砂のしろ』で
今回続けてこの曲が選ばれたことが
なんだか縁があったみたいで面白いですね。

ではこの曲はどんな曲なのでしょうか?


高く立ちはだかる別離の悲しみ

ずばり、私はこの曲を死別の曲だと解釈しています。

この曲はAメロが短く、すぐサビに入り、
実質サビを3回繰り返すだけなんですよね。
なので今回はものすごく短いです。

しかもそこにハマる歌詞が懐古するだけで一歩も進んでない
情景がたった一つで当て所ない哀しみに郷愁するだけ。
この広がりのなさ、開けてる情景に反して
いかに閉鎖的な孤独に苛まれているのかがよくわかります。
向日葵を檻に見立てて囚われているみたいな。

ということを踏まえまして。

ひとつ前の駅まで 引き返してみたけど
遠く澄んだ空に 風をただ見ただけ

「ひとつ前の駅まで引き返した」ということは
一度該当する駅までは辿り着いたということ。

墓参りか何かで訪れたのでしょうか。
その帰り道、悲しみはまだ重すぎてその土地から離れたくないという想い。
帰路に就くことも叶わずに一駅ですぐ降りてしまった。

後ろ髪をひかれて振り返ってみたけれど
そこには澄んだ空があって風が通り過ぎただけ。

向日葵の小径を一人歩いた
あの頃と同じ景色が 少し痛くて

そこに広がる景色は思い出の景色と変わらない。
違うのは、隣にあなたがいないだけ。
その事実だけが、少しこの胸をチクリと刺してくる。
その棘が、私の影をこの場所に縫い留める。

「綺麗だ」とつぶやく あなたの声が今にもしそうで
この場所を動けない まだ愛してる

私たちを見下ろす向日葵の群生。
いつも素直に感嘆するあなたの声が幻聴するきこえる
その心に気付いた時、私の足はこの場所から離れられない。

向日葵はどんな時も 太陽へ伸びてく
そこが私に似て「好きだ」と言ってくれた

。。

それはあなたが居て 照らしてたから
世界が震えるほどに愛を叫べた

あなたは私の前向きなところを好きだと言ってくれた。
でもそれはずっとあなたを見ていたから。
いつも私より前に進むあなたが居て、あなたが太陽で私が向日葵。
私はずっとあなたを見ていただけだったの。
そうしているだけで、世界中に愛だって叫べていた。

影法師が揺れる舗道も今じゃ まともに見れない
容赦ない哀しみが 滲ませるの

でも、もう側にあなたはいない。
太陽は沈んでしまった。空を見上げる向日葵にはもうなれない。
向日葵の小径を、見ていられない。
心は停滞して悲しみが積もり、ここに涙を降らせるの。

向日葵の小径を 二人歩いた
あの頃は戻らない わかっているけど

もう二度と、あのころには戻れない。
あなたが居ない。

「綺麗だ」とつぶやく あなたの声が響いて
この場所を動けない まだ愛してる

花弁を垂れた向日葵は立ち尽くしたまま
ここで泣き崩れてしまうのでしょう。


――――


Afterword

というわけで答えが導き出されないまま解釈は終了となります。
何の結論にも至らない歌詞というのは
割とJ-popでは珍しいいんじゃないでしょうか。
小松未歩ではちょいちょいありますが。

こういう内省的な歌詞が、
実はヴィジュアル系っぽかったりするんですがそれはまた別のお話。

そんな感じで。
影響されないようにまだスピーカー記事は読んでません苦笑
書き終わったのであとでお邪魔します。

……最近忙しくてここ何か月か見に行けてないんで
そのうちコメントテロすると思います苦笑

また次回更新した際はよしなに。

↓スピーカー記事↓


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えいちびぃ
最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!