【歌詞解釈】小松未歩の『夢と現実の狭間』は本気で愛した気持ちの拠り所
隔月恒例、考察という域を超えて妄想をお届けするシリーズの第18弾。
小松未歩の1曲だけで1時間話すという企画の一環として執筆する、
下書きというかカンペとなります。
開催は今月末11/28。
興味のある方は是非覗きに来てくださいませ!
シングル曲とアルバム終幕曲の狭間
今回のテーマは『夢と現実の狭間』。
アルバムを印象付けるシングル『さよならのかけら』と
アルバムの締めくくりとなる『雨が降る度に』に挟まっていて
立ち位置的にも小松未歩ワールドから出口へと向かう楽曲に当たります。
なので曲調的にも内へ内へと潜る内容で
『さよならのかけら』のさよならを収束し
『雨が降る度に』の多幸感とのクッションのような役割を担っていて
派手さはなくとも確かな存在感を放つ曲。
穏やかな音色がまさしくまどろみの中にいるような雰囲気を醸します。
この個人的にも大好きな曲。
歌詞はどのような内容なのでしょうか。
片思いの切なさと愛しさの狭間で学ぶ人生
親戚か、知人か、自分の名前を呼ぶ声が聞こえます。
寝ぼけているのでぼんやりと耳朶をくすぐるその音が
ほんとに呼ばれているのか夢の中の出来事なのか
判別もついていないような状態。
間違いないのは悲しみに枕を濡らして眠りについたことだけ。
想い人はきっと優しいから名前を呼んでくれたらそのあとは抱きしめてくれる、そんな理想的な妄想癖。
だから呼ばれた名前をその人のものだと都合よく誤変換。
名前を呼ばれて抱き寄せられてキスをする。
夢うつつの頭で展開される最大限の夢見心地。
そんなイメージも目が覚めてくと
隣に誰もいない現実が押し寄せてきます。
また誰かに「まだ泣いてんの?早く忘れなよ」とか言われる始末。
そんな言葉は全く胸に響かない。……うそ、グサっとくる。
なんにもしてない。何も実ってない。
きっと今見ている此処こそが夢の中で
目覚めたら幸せな景色が待ってるに違いない。
だけど何も昨日と変わらない今日。自分は今日も一人。
これまでも幾度と繰り返してきた日常。
間違い探しをしようとするけれどちょっとこれは難しそうだ。
そうこうしてるうちに告白もしてないのに
別離(卒業、異動、移籍、引っ越し等)することが決まった。
もう会えない(かもしれない)事実は取り消えてくれない。
自分のほうは愛してた。
相手の気持ちがこっちに向いてないことは気づいてた。
何かの間違いで恋のベクトルがこっちに向かないかなぁとか願っていた。
恋に恋焦がれてこんがりあったまってしまった心はもう冷ませないから
どうかしばらく夢から覚めない気持ちは許してほしい。
不完全燃焼からため息ばっかり。
二酸化炭素で部屋がこもり息が詰まりそう。
でも、愛したこの気持ちだけは嘘じゃない。
そう思うことを、許してほしい。
恋してたこの期間が幸せだったことは、嘘じゃないから。
そう信じて思い描いていた夢はいつもここで途切れてしまう。
実は二人が結ばれる運命なんて想像できていなかった。
だから妄想もいつまで経っても最後までは立ち行かない。
抱き寄せてキスして、それから先は……?
そんな未来を想像できないでいる。
これはきっと叶わない夢だった。
きっとこうして失敗して、愛を、人生を知っていくのだろう。
今度は抱いた恋心が成就しますように。
そう思いながら就寝に就きます。
――そしてまたいつか、次の恋が始まるのです。
Afterword
というわけで、想いも告げられなかった片思いソングです。
よく学生の頃恋すること自体に恋してたとかそんな子供みたいな
されど大切な思い出みたいな。
一番とラスサビの
この二つの違いから着想していった感じです。
この歌詞、二人称もなければ
相手が何かしてくれた描写も
繋ぎ止めるような努力の跡も見当たらないんですよね。
ひたすら内省していてそれでいて最後だけちょっと前向き。
完全なる独り相撲。
だからきっと片思いだったんじゃないかなと予想。
まぁこう解釈してますが
叶うはずのない恋に翻弄されつつ
叶うはずないだろうなとちょっと見切りもつけてるという視点で見ると
まぁいつものアレもちらついてます。笑
ほんとはもっと後日に書こうと思ってたんですが
今日の仕事が主催者側の都合で急遽休みになったので書いてみました。
上司はひどく怒ってましたが個人的には超ラッキーです。寒いし。
そんな感じで。
影響されないようにまだスピーカー記事は読んでません苦笑
書き終わったのであとでお邪魔します。
また次回更新した際はよしなに。
↓スピーカー記事↓
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