【歌詞解釈】小松未歩の『恋心』は、本気で愛せなかったツケだったのかもしれない
毎月恒例、考察という域を超えて妄想をお届けするシリーズの第8弾。
小松未歩の1曲だけで1時間話すという企画の一環として執筆する、
下書きというかカンペとなります。
小松未歩の『恋心』。
『涙キラリ飛ばせ』のカップリングにして
7枚目のアルバムの一曲です。
個人的にはこちらの曲。そんなに印象に残る曲ではないんですよねぇ。
というのも――
あまりにも有名な恋心
いきなり余談ですが
まずこのタイトル、
どうしても相川七瀬の『恋心』を思い出してしまいます。
もしくはB'zのほうもなかなか有名ではないでしょうか。
タイトルって超大事。
過去に有名な楽曲があるとどうしてもそっちを連想してしまう……
正直少なからずあると思います。
例えば『謎』とか。
謎、なんて曲。小松未歩が有名すぎてなかなか使いたがりませんよね。
(探してみたら中村一義にあるみたい。)
どちらにせよ先んじた楽曲を後発が超えるには
なかなかなハードルが生じるわけです。
よって、「恋心」というタイトルでこれらの印象を超えるほどでは……
という事になってしまうのです。
まぁsavage geniusとHIGH and MIGHTY COLORにも言えるんですけどね。
だから、というわけではありませんが
小松未歩節ともいえるタイトルってあると思います。
『氷の上に立つように』とか『願い事ひとつだけ』とか
例えば『涙キラリ飛ばせ』とか。
『涙キラリ飛ばせ』の優秀なカップリング説
この曲、いいですよねぇ。
「君次第の人生なんてイヤ」というキラーワードが出てきます。
一つの恋の終わりをバネに自分を奮い立たせる佳曲。
個人的な嗜好として
恋愛至上主義や浮気な楽曲や歌詞は共感しづらくあります。
(まぁ悲恋に浸る女々しさは好きだったりするのですけどね。)
先程は「印象に残らない」なんて書きましたが
消して悪い意味ではなく、
この『涙キラリ飛ばせ』と世界観を同居させているのではないかな
と解釈しておりまして。
言い方が良くないですが
"とてもカップリングらしい楽曲"という印象です。
かくあるべし、というか。
(シンガーソングライターあるある。天野月子とか顕著)
つまり、この『恋心』も
そこに至る過程を持っているのではないか、と解釈します。
アルバムでも『東京日和』を経て『涙キラリ飛ばせ』へ続きますしね。
と、いうわけで――
「君次第の人生なんてイヤ」
なんて言うくらいですから
少なくとも相手には依存していません。
付き合ってみて、合わなくなったから別れを選んだ、
くらいにしか考えていない。
でもそれを覚悟するまではなかなか時間がかかった
……というよりは、自分もこのくらいの距離感が心地よかった。
だから結構長い間付き合えた。
会って話すのは、やっぱり楽しい。
でもそこに恋心を持ち込むことを、いつしかやめてしまっていた――
久々の会食。あなたは最後に私の肩を抱く。
変わらないその仕草と香る匂いと伝わる温もりで
ついクセでやっぱり心地いいなぁ、なんて思ってしまう。
ここに湛える感情だけが違うことを悟られそうで
これが本当に最後になるのかな、とか泣きそうになる。
会えない時間が多いことも慣れてきて
……いや、慣れたふりをしてしたためていた恋心が
涙腺を登ってきてここぞとばかりに顔を出してしまった。
割とそんな生活も平気だったのにな。
表に出てしまったら、感情は風化してしまうもの……
これを本当に最後にする、という決心が揺らぎそうになる。
二人の歩む道はこうしてたまに交わりながら、
今後もけして重なることはないんだろうな。
それを受け入れていた、はずなのに――
あなたって本当に夢に真っ直ぐで
仕事ってなるとプライベートも顧みず突っ走ることがあるよね。
恋愛なんてしてる暇ないほどいろんなことにアクティブで
そんなところが素敵だなと思うけど――
やっぱりちょっと、寂しかったかな。
忘れた頃に声をかけてくれるのが嬉しかった。
私がそれをどんなに喜んでたか、あなたはきっと知らないでしょう。
自由なあなたが好きだから、それを止めることもしたくない。
ジレンマ。
……もっと私からあなたを誘っていたら、関係は変わっていたのでしょうか。
けして短くはない時間を過ごしてきた。
最初は異性ということでドキドキしていた時間も
これだけ重ねると当たり前みたいになってきた。
変わってしまったのは私のほう。
変わらない関係に我慢できなくなってしまった、私のほう。
もう、同じ方向の未来は、抱けない。
「それじゃ」
いつもみたく軽く言うあなた。
いつもなら、次はいつになるのかなと期待せずに待つ私。
違うのは、心のなかで「さよなら」とつぶやく私。
最後に、あなたの背中だけを覚えておきたい私。
泣き言の一つも明かさないまま
落ち度があったことすら伝えないまま
あなたのせいにすらしないまま
最後らしいこと一つも表さないまま、さようなら。
恋心をさんざん行使しないまま閉じ込めてきたから
もう引き止める気力も残ってないみたい。
別れの言葉だけを見送る背中に追いかけさせて
私は反対の道へ。
――うん、意外となんてことなく、歩けるものだな。
涙キラリ飛ばせ!そんな嫋やかな、恋でした。
まとめ<HBという人間はひどいやつです>
うん、なんというか。
私がフられる原因を相手目線で書いてみました。(!)
想像ですけどね。
人付き合いする上で私から連絡することはほぼほぼないので
相手から連絡してこないとそのまま疎遠になる関係って
実はめっちゃあるんですよ。
SNSもほとんど顔出さないでしょ?苦笑
LINEとか(昔はメールか)でも平気で未読既読スルーするし
電話なんてほぼ出ませんし、そして絶対にかけないですし
ひとこと「なんで連絡してくれないの?」なんて聞いてきた日にゃ
めんどくさくなってブロックしたり着信拒否するような人物です。
最低ですね。うん、自覚はしてる。
かと言って人付き合いが苦手なわけでもないのが厄介。
誘われれば比較的釣れやすいですし
会えばそこそこ愛想よくします。
ただ"私から"誘うことがないことが悪質。
一人で十分楽しいんですよねぇ。
誰かと話すのも楽しいんですが、頻繁だとめんどくさがるタイプ。
あと趣味と性格がニッチすぎて、
それを相手に付き合わせるのが申し訳ないと思ってしまうタイプ。
言い訳に過ぎませんけどね。
誤解してほしくないのは、
居ても居なくてもいい、どっちでもいい
ではなく
居ても居なくても楽しい、どっちも楽しめる
ということなんですが、まぁどうでもいいことですかね。
個人的には180度違う意味なんですが。
そんな人を好きになってしまった不憫なひとが、
この曲の主人公なのかなって解釈しました。
「好きでした」と
告白されてないのに振られるのが茶飯事です。
好意に気づけなくてごめんなさい。
思わせぶり?
したつもりはないのですがそう感じさせてしまったならごめんなさい。
もう二度と、この懺悔はその人には届けられないのでしょうけど。
Afterword
というわけで、ちょっと向き合うの怖かったこの楽曲でした。
なぜか(って言ってしまうと語弊がありますが)
浮気っぽく捉えてる人が多いようで、そのアンチテーゼとして
なんか無垢な解釈になったとも言えます。
というのも、不倫をする心境がまっっっっっっったく理解できないのです。
え、そんなに浮気って頻繁にするものなの?
相手の浮気を嘆くのをよく見かけますが、
え、浮気するようなやつと付き合うオマエの見る目がないんじゃないの?
とすら思います。
(※浮気するようなやつは死んでくれと思いますが)
以前この話をしたときに
好きなもの(音楽とかアニメ)に置き換えるとわかりやすいんじゃない?
と言われたことがありますが
……ぜんぜん違うだろ!!
え?みんな"小松未歩聴いてる間にガネクロ聴く"みたいに浮気するの?
絶対違うでしょ。
つまり、何がいいたいかと申しますと
明確なワードがない限り浮気っぽく解釈する曲は多くないです。
小松さんに限らず。
この曲も普通に失恋歌かな、と。
そしてこの曲はフる側の曲。
フラレたんだとしても、
違うんだもん、私がフッたんだもん!って強がる未歩さん。かわいい。
まぁ、相手が気が多い人……いつもどおりNさんの影もチラついてます笑
全然関係ないんですが、小松未歩なのでぼやっとした輪郭な歌詞ですが
これをもっと具体的に表現した例だと感じているのがこの曲です↓
カフェラテが空く前に / TAKUMA
ヴィジュアル系バンド、wyseのベーシストのソロ作品で
フられることを悟った自由人視点とも言える楽曲。
これがずっと頭をチラついてます。笑
むしろスピーカーの皆さんの記事を読んでると、
この曲の解釈でもしてるのかな?と思うほど一致してるのですよ。笑
普遍的なJ-popももちろん好きなんですが
個人的にはここまで限定された場面のほうが没頭できるのになぁと
だからV系が好きなんですと言い続けます。
(……まぁwyseが特別なだけかもしれませんが。)
や、ビーイング好きならwyse絶対ハマるとずっと思ってますよ!
そんな感じで。
また次回更新した際はよしなに。
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最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!