「酒勤」日数届
だいたい週に5日から6日という通常の会社勤めのサラリーマンの出勤日数、これと自分が週に酒を飲む日数というのがほぼ同じである。
またサラリーマンには休日はあるが、俺には「休肝日」がほぼない。サラリーマンは休まず出勤すれば、「立派」と褒めれられるが、同じような日数、欠かさずに酒を飲んでいる俺は「ろくでなし」と罵られる。
サラリーマンの労働という社会的に優とされている日常行為と、飲酒という社会的には悪と言われ、侮られる行為がほぼ同じ日数で行われている。
この裏表。対比に良い言葉は無いか、と思うわけである。
そこで、サラリーマンの「出勤」に対して、
俺の酒まみれの日々の行いを「酒勤」と名付けるものとする。
我々は似たようなアルゴリズムで対極の行為を行っているわけである。
前述のサラリーマンの休日出勤はこちらでは「休日酒勤」ということか。
休みの日は酒を飲むものだろう、と思う諸兄、
「俺は今日は「休日酒勤」をしている!」
と思うと、言葉のあやで少し罪悪感が減るように思わないだろうか…思わないか。
ところでこの頃の俺の「酒勤日数」は7日。
つまりフル稼働である。しかし、休みは要らない。
モーレツな「社員」ならぬ「酒員」である。
これがサラリーマンだと「頑張っているな」となるわけだが、こちらは全く褒められない。むしろ世の中では「酔っ払い」「アル中」「酒乱」などと軽蔑され、疎まれてしまう。
何かSFチックなことが起こって、この対比が反転したらどんなに楽しいだろう、と思う。
そして今日も俺は「酒勤」している。
それでは、「仕事」に戻ります。