オタク生活55年が語る若きクリエイターを”AWAKING"=覚醒させるヒント㉔
週末版 『サンダーバード』の想い出
さて、週末版です。そのままGW休日版を6日間続けます。
先週の週末版は、声優さんを意識しだした小学校高学年から中学生、高校生時代の話をしました。で、本棚を見ていたらば、海外ドラマ、アニメ、特撮番組、ナレーション以外にも声優さんの声で楽しんできた物を思い出しました。そう“人形劇”
再放送を含めて様々な人形劇を見てきましたが、その中でも思い出深い『サンダーバート』を土曜日に、日曜日には辻村ジュサブローさんの2作を語ろうと思う。
イギリス生まれのTVドラマ スーパーマリオネーション『サンダーバード』を人形劇と言うのは、いかがなものか?との声が上がるであろうが、凄いスーパーメカだけでなくペネロープやミンミンの活躍もあるのだから許してもらいたい。
日本での初放映が1966年から67年 日曜18時からNHKになっているので、おそらく本放送を、海外ドラマが大好きだった親父と見ていたのだと思う。きっと、あのバリー・グレー作曲のメインテーマを耳にすると気分が高揚するのは、この記憶にもない幼少体験からだと思う。(ちなみに親父が大好きだったのは間違いなく、僕をあやすためと言う名目で、2号や秘密基地のプラモデルを作っていた記憶はある。)
メカやストーリーに惚れたのは、何度も目にした再放送からなのは間違いない。特に『ウルトラセブン』の特撮に多大なる影響を与えた各メカの発進シーンは、毎回バンクカットで見せられることで夢中になった。
中でも三男 ヴァージル・トレーシーが操縦するサンダーバード2号!
長男 スコットの操縦する1号がプールの下から(これ絶対『マジンガーZ』に影響を与えているよな)ロケットのように発進するのに対して2号はカタパルトでの発進!
しかもカタパルトまでの間に、ダミーのヤシの木を倒して自走。その間、曲に合わせてキーンと言うジェットエンジンの排気音も流れている。
隠されたカタパルトが持ち上がって、2号のエンジン点火(たまにカットされる)カタパルト後部のハッチが上がってジェット噴射を受けて発進!
そもそも巨大コンテナ(4号とか秘密メカ満載)を、機体の中心部に搭載(この格納方法も、2号の機体を徐々におろしてのドッキングとカッコイイ)している分離メカと言うのがカッコイイ!
後に、本体とコンテナは電磁力で固定されており、つなぎのフックが無いと知って、よく考えたなぁと苦笑しましたた。決して、模型の都合ではない!言い訳くさいけど(笑)
もちろん、2号だけが好きなわけでなく、1号、3号、4号、5号(3号が突き刺さってドッキングするんだもんなぁ)ペネロープカー どれも大好きです。
ビデオデッキのない時代、再放送があるたびに鑑賞するわけで、その度に新しい発見があった。(上に書いた発進シークエンスは、何度も見返して覚えたものだ)メカの細かさに合わせて話の面白さにも夢中になりました。
特に、巨大メカの活躍がメインでない、ロンドンエージェント=ぺネロープとパーカーの掛け合いと活躍(実に、黒柳徹子さんのペネロープの演技が良い。何とも言えない味があるなだよなぁ)などのドラマの作り方は見事だったと思います。(ピンクのロールスロイスを改造したエージェントカーを使って、スパイアクションしてるんだよなぁ)
大人になって、ビデオソフト、DVDなどで楽しんで見ると、なんと良くできたミニチュアワークと、巨大さを表すためのカメラワークなのかと感嘆します。
自分が夢中になった理由と共に、子供に見せる事柄は手を抜いてはいけない事を再確認し、手を抜かなければ残ると言う見本と と、今は思います。
世界中のマニアに比べたら、全然たりない知識の持ち主ですが、それでも、この作品に出会い、かつ反芻することは『ウルトラセブン』の反芻と共に、意味のある事だと思います。若者も、ぜひ触れて欲しいコンテンツです。
さて、明日は、全編に触れることが難しくなった国産の傑作人形劇2作です。ほぼ記憶に頼ることになりますね。ちょっと、寂しい