※このお話はフィクションですし、もちろん飛越鉄道も架空の鉄道です。 飛越富山駅には市内電車も乗り入れてくる。 そして定期的にひたすら異彩を放つ電車がやってくる。リベットでごつごつの頑丈そうな車体をゆらゆらと揺らしながら入線するその電車は、他には見られないような貫録を放ちながらゆっくりと停車する。 このぼろ電車が製造されたのは令和はもちろん平成も昭和もすっ飛ばした大正15年。 製造当時のこの電車はホ103型といい、単車にあふれた瀬戸電気鉄道の新進気鋭のエース電車であった。
浜松市の西のほう、浜名湖の近くに雄踏町はある。 温泉があり、ロイヤルホテルがあり、住民も多いこの地域は東海道線が付近を経由しているにもかかわらず中途半端に不便なところである。 バスは渋滞に巻き込まれて遅延は日常。主要道路は浜松や豊橋へ向かう人々でごった返す。東海道線は駅間が長いがために多くの需要を拾えない。 しかし需要はあるのである。 ここならば活気のある地方架空私鉄が作れるのではないかと私は浜松在住の方に打診された。 雄踏は正直思い入れのある地であるから私もノ
はじめましての方ははじめまして ひだじと申します。 この度noteを始めることにしました。 ざっくりとお話ししますと、自作の架空鉄道のまとめ的なものをつらつらと書いてみようかなと思います。