良かった本:人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する マッドリドレー
9月にリゾバが終わり、次の12月まで時間に余裕があったので本を読んだり、ダラダラしたりして過ごしていた。
流し読みも含めて、多分100冊くらい読んだ。そうなると流石に頭がおかしくなってくるので、今回はアウトプットがてらにオススメできる本を紹介したい。
マット・リドレー著『人類とイノベーション: 世界は「自由」と「失敗」で進化する』は、歴史を通じてイノベーションがどのように生まれ、どのように進化してきたのかが書いてある。
結論は題名にもある通り、「自由」と「失敗」が大事だよねって話だ。事例が前半で語られ、具体体な理由やまとめが8章以降に書かれている。だから時間のない人は8章以降を読めばいい。
ぶっちゃけ、「自由」と「失敗」が大事なんてことはビジネス書にいくらでも書かれていることで、今更かよって話だと思う。
それでもなおオススメできる理由は、単純に読み物として面白く、分かりやすいからだ。
マット・リドレーの本は何冊か読んでいるのだが、どれも難しくなりそうな話題が読みやすいように書かれていると感じる。難しい本によくある無駄に長い言い回しや、つまらない事例などがないし、そう感じない。マット・リドレーの文才なのか、翻訳者の技量なのかは分からないが。
あと「なんかこの話どっかで見たことあるな」みたいなこともないのが良い。まあ私の知識が浅いだけなのかもしれんが、マッド・リドレーの本は「なるほど」とメモしておきたい情報が書かれていることが多い。
「自由」と「失敗」が大事なんてことは既に語り尽くされていることだが、それでもなお読み物として面白いので、機会があれば読むべきだ。
一番印象に残っているのは「イノベーションは天才が1人で突然起こすのではなく、皆の切磋琢磨で少しずつ前進した結果なんすよ」(異訳)ってところ。
歴史に現れず、貧困の上に散っていったイノベーター達にも感謝して生きたい。