人生生きてない! 19.10.24
先日、50歳になったことを公表したものの、まったくと言って反応がなく、お得意の「独り相撲」を演じたわけだが、周辺で――つまり、ネットでまったく同い年の人を見かけたのはお一人ぐらいしかいない。
たいてい、ちょっと下だったり、ちょっと上だったり、かなり下だったり。
「同い年あるある」的な話ができる相手がいないのが、ちょっと残念。
「同世代あるある」だったらできるかもしれないが、皆さんなぜかあまり昔のことは積極的にはお語りにならない印象。
同い年の芸能人は、
石田ゆり子
加藤浩次
福山雅治
及川ミッチ一
などなど。
いわゆる、一昔前のオジサン・オバサンというイメージではなく、人生でもっとも脂の乗り切った時期を謳歌しているように見える。
だが、たまたま売れっ子芸能人を挙げたからであって、パッとしない人生を送ってきた人たちもそれなりにいるはず。
僕も当然その部類に入るわけだが、だからといって似たような誰かと傷をなめ合いたいわけでもない。
まだどこかで「僕は大丈夫」という、根拠のない自信があるのかもしれない。
一般的なオトナになる要素
定職
結婚
育児
を経験していない、もしくは期間が短かったこともあり、精神は高校生ぐらいのまま、肉体だけ年をとっているというか。
こういうのを「アダルトチルドレン」、と言うんだったか。
精神はチルドレンでも、肉体は確実に衰え、そして、親もまた。
シーン。
ちょっと話は飛ぶが、僕がファンの、漫画家・入江喜和先生の最新作『ゆりあ先生の赤い糸』の主人公ゆりあも、偶然ながら50歳。
彼女(ゆりあ)もまた、夫と義母の介護で大変な日々を過ごしている。
前作の『たそがれたかこ』もそうだったが、入江先生の漫画は、普通では主人公になりにくい、言ってみれば地味な人にスポットが当たっている。
それは、読む人を選ぶだろうけど、僕にはすごく刺さった。
そして、「もう少し生きてみようか」という気持ちになる。
若い頃思い描いていた社会的ポジションではないし、「リアル友人」は一人もいないわけだが、
「お前はまだ飽きるほど人生生きてない!」
誰にも言われないので、自分で自分に言おう。
そんなセルフ人生。
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