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【プレビュー】vs柏レイソル 442ミラーゲームで求められる勇気と信じる心【FC町田ゼルビア2024年第11節 挑戦J1】
こんにちわこんばんわ、ひだりです。写真は2019年ホーム野津田 屈辱のシャーレアップ。J2優勝シーンは昨年青色に塗り替えたとして、ようやくやってきた5年越しの直接リベンジ・チャンスです。
試合近いしサクサク行きましょう。連敗せーへん!柏レイソル戦プレビューです。よろしくお願いします。
柏レイソルの現状
柏レイソルの今の戦い方はおおよそ以下に集約されるのかなと思っています。
2週間ぶりのリーグ戦を迎える柏はここまで複数失点が1試合のみ。井原監督が指南するコンパクトな4-4-2の守備網は堅固そのもので、勝負どころでは2試合連続で殊勲の得点を奪っている木下の働きに注目だ。
今の柏もコンパクトな陣形からのハイプレスハイライン、そういうのがベースとして今備わってますよね
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アジアの壁・井原正巳がこさえたハイプレス・ハイラインのコンパクト442
これ以上説明いる?というくらいやり方表現されていますが、町田に限らずどこのチームも、戦うのにカロリーの要る、しんどい相手でしょう。
なお、井原正巳は個人的に心のベストイレブン第1位な選手。中学生くらいの頃、代表ユニのポスター貼ってました。
監督として町田との対戦は2018福岡を指揮してた時以来でしょうか。2018年のホーム福岡戦は、個人的にゼルビアのベストゲームといえば真っ先に思い出す試合のひとつです。
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基本フォーメーション:442
ボール保持:424(2224)
ボール保持ではサイド高めの424(2224)。
サイドバックは頻繁に(たまにボランチも)前の選手を追い越す動きを取るが、1人が前に出ると必ず1人カバーの選手が後ろに下がる。攻撃時も常に 2CB・2ボランチによる中央封鎖を維持する。
この守備の原則を確保した上で、SBの攻め上がりやSB・SHがレーンを入れ替える形の可変、機を見たボランチからFWへの縦クサビや裏狙いも織り交ぜ攻撃を仕掛ける。
ボール非保持:コンパクト442
ボール非保持はコンパクトな442。2FWを筆頭に、ボールホルダーに対して1枚がプレスをかけ、パスの逃げ場に向けて次のプレスが飛んでくる。基本的にはプレスをかけ続けてサイドに追い込んで奪取または相手のエラーを誘う形。
プレス後の持ち場に戻る意識が高く、相手ボランチが中央でボール運びを試みても中央部の人数は常時厚く、1人がプレスをかけ1人が奥を塞ぐ、チャレンジ&カバーの対応をしっかり取る。
浦和戦を見る限り、撤退守備でも引く時はコンパクトな442ブロックでしっかり引ける。磐田戦と同様に、ゴール前中央の守備固めで跳ね返し続ける素地が十分あるので、町田にとってゴール前打開という課題は今節も立ちはだかる。
ポジティブトランジション:分厚い中央封鎖守備からシンプルにゴールへ向かう
ボールを奪うとその位置から、シンプルに縦を狙う。
中央封鎖が特徴のチームなので、スタッツとしてもそのまま中央攻撃が増えている印象。
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浦和戦、鳥栖戦でも見せていた、サイドから速いクロスに合わせるアタックは脅威。
ポジトラ後の速攻やペナ角付近のドリブル打開等で守備者をしっかり引き付けて、相手の中央守備をカオス状態にさせた上でサイドに展開、モタモタせずスピーディーにボールを入れてくる。
現在のチーム最多得点者・木下の4ゴールは全部そんな形。横から合わせるの上手いマンなので、スタメンでも後半交代出場でも木下出てくると徹底してこの形狙ってくる。
硬い
守備の硬さが試合結果にも出ていて、ここまで9試合で3勝5分1敗。
※第9節・横浜Fマリノス戦がACLの影響で5/29に延期されており、ここまで消化試合数が1試合少ない。
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4バック相手には無敗、というか3/16 名古屋戦以外の負けはありません。名古屋は3バックで442攻略したのか?とハイライト見てみると、名古屋の2得点ともセットプレーでした。
1点目ごちゃごちゃのこぼれ球を永井の裏抜けで得点、と言う部分はやや参考になりそうではあります。
町田とは442原理主義的なスタイルが重なるため、互いに相手にはやらせず、自分たちはどうズレを作って突くか、ミチミチバチバチにぶつかりあいながら局面勝負を繰り返す試合が想定されます。
柏も町田も「毎節がギリギリ勝負」に持ち込む志向なので、どちらにとってもセットプレーは攻守に重要な局面となります。
※4/29 公開された下記 仙頭(昨年柏に在籍)のインタビュー記事も柏の中の様子がとても想像できる内容になっています。あわせてご参照ください。
ゼルビアの対策
おそらくミラーゲームなので、基本的には選手それぞれ自分のポジションでのやりあいを制するか制されるかの勝負になります。
選手個々のプレイの細部、ディティールが重要になる。
守備の原理原則の徹底
近い距離感に相手守備者を置く、個での球際、技術のせめぎ合いの色が強い試合になるからこそ、チームとしての穴は空けないことが重要になる。
相手を制限するプレス、球際勝負で勝ち切る、ネガトラでピンチになる前の素早い帰陣を正しく実行できなければ、磐田戦同様の手痛いカウンターを喰らう端緒を与えることになる。
チーム対チームとして正しく拮抗した状況を継続する中で、局面の仕掛け合いの中で相手に生まれた一瞬のスキや崩れを見逃さずに突いていく、オープンな展開と真逆のジリジリしたゲームになるのが今節の正しい形。
敵陣攻略バリエーションを増やすチャレンジ
磐田戦では、サイドアタックで対面のプレス+ゴール前の守備圧力を嫌い、外に逃げる→時間がかかり相手の体制の整った状態に対してクロスを入れる→ボールの落下地点にいた選手がフィニッシュ、と攻撃としては淡白で崩しの形を見出しづらいシーンが非常に多かった。磐田の好守があったとしても、パターン化したクロス攻撃の繰り返しだけでは人数かけてアラート状でゴールを守る相手を崩すのはなかなか難しい。
自陣ではリトリート気味に守ってくる対戦相手は今後も増えてくる。
サイドからでもシュート〜ゴールを狙う意識
シュート後のこぼれ球への反応
バイタルエリアを使った崩し
ゴール前での急激な仕掛けでPK獲得(昨年ホーム磐田戦の磐田藤尾や今季広島の佐々木のように)
など、意図のある敵陣攻略のバリエーションは増やしていくトライが不可欠。中央だろうがサイドだろうが遠くだろうが近くだろうが、常にゴールに対して図太い矢印を見せ続けてほしい。
「町田にボール持たせたら、それはそれで怖いし敵わない」って思われる程に至らないと、J1の頂点は見えて来ないと思う。黒田さんは「全部出来るようにならないと」って去年話してたのを覚えている。だから練習時間を無駄にしないし集中しろと言ってる。選手達に危機感と悲劇感を常に植え付けてる🤔
— 虎 (@takkensuke) April 28, 2024
てな訳で、安井と下田と荒木は頼んだよ。君達がこの現状に対する答えを持ってると信じたいんだ😌
— 虎 (@takkensuke) April 28, 2024
相手がゴール前に引くと、ボランチへのケアはやや薄くなり、ペナルティアーク付近も比較的空きやすくなる。安井・下田など敵陣の崩しをデザインできる選手のアプローチ、荒木の危険なスペースに入り込む目あたりは大事になってきそう。
フォーメーション的にも攻撃の仕掛け的にも両者のマッチアップが多く生まれる柏は、こうしたチャレンジをするには、すごく良い相手だと思います。
仕掛ける勇気、こぼれ球への集中力、仲間を信じて走る・つなぐ・また走るハードワーク、そうした全てで上回らなければ勝てない相手だから。
セットプレー
拮抗した展開が想定されるからこそセットプレーが重要になる。
前節鳥栖戦ではゴールシーン以外でも、ファー狙いのボールを度々仕掛けていた。
林・鈴木のロングスローも活かしていく点も通常通り。
だが、柏もジエゴがロングスローを持っている。以下ツイートは2022鳥栖在籍時のもの。奇しくも柏戦。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) April 29, 2022
ロングスローから
ゴールをこじ開ける!!
\#ジエゴ のロングスローから #福田晃斗 がフリック。
最後は #本田風智 が押し込んだ👏👏
🏆明治安田J1第10節
🆚柏×鳥栖
📱#DAZN ライブ配信中#柏鳥栖#Jが世界を熱くする@saganofficial17 pic.twitter.com/DlSUJZFXnm
両軍ロングスロー合戦もあり得るかもしれません。バスタオル足らなくなる説。
セットプレーは直接のアタック+ゴール前のこぼれ球を奪う部分まで集中力高く保って反応していきたい。
とか書いてるうちに、上記あたりの話、もうだいたい黒田さんが直接言ってた。
今節はある種、抱えている、打破すべき課題構図は明白。柏戦は、それに正しくチャレンジして乗り越えるべきタイミング、正念場です。
まとめ
5/3夜には平河・藤尾を見守るゼルビア父母会の活動も忙しい連休となるでしょう。
ともあれ目の前の1戦こそ大事。まちだ感謝祭の晴れの日を、柏との市チーム同士マッチでそそうは許されません。泥臭くとも魂こめた闘いで勝利をつかみ取れること、心から祈っています。GW2戦目も戦いましょう!共闘🔥