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【プレビュー】vs東京ヴェルディ 史上最寒の東京クラシック。緑色の攻守規律、一瞬の隙を突き崩す【FC町田ゼルビア2025年J1 第3節 】

こんにちわこんばんわ、ひだりです。

東京クラシック、少し短めになりますがプレビューです。
どうぞよろしくお願いします。


東京ヴェルディの現状

国立競技場で開催された開幕・清水戦を0-1、前節鹿島戦を0-4 と大量失点で落とし、無得点続きの連敗スタートとなった東京ヴェルディ。
町田は開幕・広島戦を1-2 CB負傷2人を出しての逆転負けと波乱のスタートを切るも、前節・FC東京戦では昨年からの課題オセフン一辺倒からの脱却を試みつつ、一瞬の隙を逃さない西村の一撃で町田らしいウノゼロ勝利を飾ったタイミング。

開幕のつまづきにはじまり、今年の行く末を見定めるにはもう少しの時間がほしい両チーム。平日開催となる第3節、東京クラシックを迎えます。はえーって。

今節のポイント

2月野津田アウェイという試練

いくら水曜日開催避けられないとはいえ、2月ナイターの野津田開催とか、もうちょっとなんとかならんかったのか感がなきにしもあらずなのですが、決まっているものは仕方ありません。

過去の東京クラシックで2月に開催されたのは2019年のJ2 第1節開幕節となった対戦のみ。この時は普通に14:03キックオフだったので、タイトルの通り史上最寒の東京クラシックはほぼほぼ約束されています。これで敗戦とか寒すぎる(物理)ので絶対に負けられない戦い。

今年の形を確かにしたい東京クラシック

FC東京に続いての東京連戦ということもあり、町田側から東京クラシック煽りの報道が出ています。当然互いに「町田 / ヴェルディには負けたくない」という想いはあるでしょうが、今回の対戦はそこが焦点とはあまり思えない感じがあります。

2節で評価するには時期尚早ながら、少なくも開幕スタートダッシュにはやや失敗した感のある両チーム。このシーズンをどういう風に戦っていくのか、今年トライしているやり方がどこまで効果的で、いまある課題をどう埋めていけるか、見定めたい意識の方が強い状況かなと想像します。以下のようなお話も、わかります以外なくて。

ヴェルディはまずやはり勝利が取れていないこと。谷口・林あたり負傷の影響かCB枚数が足りていないのでは、なんて話もあります。無得点の結果が示す通り、なかなか攻守の歯車の噛み合わない状況を、どう打破していくのか。

町田は新アプローチの真価を評するには(勝ち点獲得含め)もう少し積み上げが必要であること。町田もいかんせん、(相手を考えるとやむないところですが)開幕があまりに対広島仕様だった分、計りかねているんですよね。
菊池流帆が負傷から戻ってくるまでに、今期のベースをしっかり特色として打ち出せるチームになっておけると理想的。

2023シーズン以来、なにかと可燃性方向の熱量が高まりがちだった町田-ヴェルディの対戦とは、久しぶりに少し趣が違う感覚があります。
勝利を譲れないのは両者それぞれが持つ意味合い・目的のため。それが東京クラシックならなおのこと、加わる熱量があるとしたら、そのくらいでしょうか。

前節から間のない連戦下である分、ドラスティックな改善や対策を行う余裕はないと思います。だからこそ余計に、今回の試合では今期シーズンイン〜キャンプ等を通じて進めてきた積み上げの成果が観たい。

フォーメーション

町田・ヴェルディともに基本フォーメーション3241。今回もミラーゲームになる見込み。(今年は3241が多く半数くらいはミラーゲームになりそうみたいですね。。)

ヴェルディ攻撃時:3142〜3151

なおヴェルディは攻撃時フォーメーションは3142〜3151あたり。
前線攻撃陣+WB+森田で中距離・短距離のパス連携で崩すやり方、または山田・木村などにあてる一気のロングボール攻撃が多い印象。

ヴェルディ撤退守備時:541〜532

守備時541または532 。自陣ペナルティエリア内(ボール位置寄り)を4人で埋める。5枚のうち一番端 ボールサイドのWBは、相手ボールホルダーにスプリントで寄せて、IHorボランチがサポートで囲い込んで奪取を図る。
最終ラインがゴール前+ボール奪取に動くと同時に2列目選手がバイタルエリアを塞ぐ形でブロックを形成、アタッカー1~2枚がペナルティエリア外からのアプローチへの守備対応、およびカウンター発動に備える。

谷口は鹿島戦で負傷交代しているため除外。点差開いた状態ながら鹿島戦後半は自陣・中盤での守備の距離感がいくらか改善が見られたため、鹿島戦後半のスカッドをベースに配置。

2025ヴェルディここ2節の代表的課題

ヴェルディの開幕清水戦〜鹿島戦前半に観られた代表的な課題は以下の2つ。

  1. 前線・後衛のリンクマンを勤める森田の孤立(鹿島戦2失点目)

  2. 中盤からサイド〜3バック脇を狙う速い攻撃への対処(清水戦決勝点・鹿島戦1失点目・4失点目)

前線・後衛のリンクマンを勤める森田の孤立

(森田狙いのイメージ)

清水戦〜鹿島戦前半でのヴェルディは森田が攻守の組み立てへのサポートで前後左右幅広く動いたが、鹿島戦ではヴェルディのビルドアップで必ず経由するポイントとして、森田が狙われた。

開幕〜鹿島戦前半までのヴェルディは、森田を中心に守りは後5枚、攻めは前5枚を置き、やや前進・撤退に単調な印象が強かった。

ただし、CB谷口の負傷離脱・3点差を取り返さないといけないエマージェンシー状況ながら、この単調さは鹿島戦後半ではやや改善。
リードしている鹿島側の対応の影響もあるものの、中央は食野・森田でポジションを入れ替え、サイドから中盤を持ち上がる仕掛けも増やし、ある程度対応していた。

中盤からサイド〜3バック脇を狙う速い攻撃への対処

開幕清水戦の決勝点のシーンのイメージ

ラインを上げ、前からアグレッシブにボールを取りにくるヴェルディにとっては、3CB脇〜サイド攻撃に対する対応の方がより大きな課題になっている。

上記、開幕清水戦の決勝点のほか、鹿島戦4点目は中盤ボール争いから柴崎がヴェルディ守備ライン裏へワンタッチのスルーパス。前線の鈴木優磨が反応、ゴール前に一気に持ち込み完結した。

鹿島戦1点目も、サイドの打開から。
自陣撤退守備でのゴールを塞ぐブロック+ボールホルダーへのアプローチがハッキリしている分、サイド奥のスペースを取られた時、アタッキングサード手前付近まで下げるバックパスで、クロッサーに一瞬の暇を与えてしまう傾向が見られる。

ヴェルディの攻守規律の隙をどう崩すか

全員攻撃・全員守備の規律がしっかりしているヴェルディだからこそ、攻撃から守備、または守備から攻撃への切り替えで曖昧さの出た一瞬の隙を突かれる失点が多い印象。

町田としては

  • 前線・中盤の連動プレスでヴェルディのビルドアップ過程を潰す

  • 藤尾・西村などIH中心に3バックの脇を突く

  • 中山-相馬ラインor望月ヘンリー大冒険でサイド奥を取ってクロス襲撃orマイナスのボールでさらにヴェルディ守備網をずらす

いずれの攻撃プランを狙うにしても、相手を押し込む展開を見せてナンボ、ではあります。

連戦下の平日開催で細かな対策ができないこともありますが、それ以上に、いまは自分たちのやり方を高めることが重要な時期であるため、町田としては「アグレッシブさ全開で前に出る」が今節の大枠方針になる点はブレないはずです。

いつも通り、の中に、相手を揺さぶる策として、どれだけ今年らしいやり方を織り込んでいけるか。
オセフン一辺倒以外の方法をチラ見せしはじめたFC東京戦での成果の後だからこそ、注目したいポイント。

まとめ

実際の試合映像を見れば、城福監督のコメントが決して強がりでないことはわかります。1失点あったものの、鹿島戦後半の守備の距離感、粘り強い対応はこの2試合の中では最も良い時間に見えました。

それでも、鹿島はそもそも前からの連動守備でそもそもトランジションを許さない対応で押し込んで試合を決めました。
前からプレスばかりにとらわれず引くべきところ引く判断も巧みで、ヴェルディの多くの前進を中盤までに堰き止め、町田にとっては鹿島がヴェルディに取った対応が、今節のひとつのベンチマークになるでしょう。

「何かを変えればというオセロのようなものではないし、ミラクルレシピはない。ひとつを改善か全部をちょっとずつか、確実によくなっていくことが大事」

https://news.yahoo.co.jp/articles/057169eb059ede8d2764dc09532397a542137d20 より引用

一方のヴェルディは鹿島戦の課題に、どこを、どのように修正、積み上げしてくるか。

基本的には3バック・守備時うしろ5枚でやりたいはずですが、鹿島戦前半のCB谷口の離脱後は一時4バックを取っていました。
この2試合、最終ラインに5枚を割くにしてはゴール前の脆弱な気配が否めず、4バックでゴール前守備の集中力を高め、ソリッドなカウンター狙いに注力してくる可能性もゼロではありません。

どうなっていくかは、もう明日の試合で答えがわかるので、様子を見ていきましょう。。


家の都合・事情により、今節もスタジアムには行けずDAZN観戦予定です。こういうアレ環境な試合、記憶には残るので(w)僕自身はすごく行きたいんですけども、、。その分、配信で試合全体、しっかり見ておこうと思います。

現地組のみなさま、どうぞよろしくお願いします。徹底した防寒装備、ゴール裏など汗かく方は着替えも持参で、どうか体調に気をつけてどうぞ。

画面の向こうから勝利の祈りを爆念飛ばします。共闘🔥

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