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【2025シーズンプレビュー】真なる「J1町田」のリスタート【FC町田ゼルビア】
こんにちわこんばんわ、ひだりです。
2月に入り、明治安田J1リーグ2025年シーズン開幕が近づいてきました。
試合のプレビューちょいちょい書いているのだからシーズン全体のプレビュー書いていいんじゃない?と今更気づきましたので、シーズンプレビューをドロップします。
目新しい話はそこまでありません。開幕時点でわかっていることの整理と、今シーズン全体で気にしている見どころ、現時点でありそうなことの観測など記録しておこうと思います。よろしくお願いします。
移籍加入・退団
退団
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ひとりひとりについて語っていくとキリがないですが……福井、奥山政、三鬼とJ2時代の町田を支えた古参、ミンギュ・荒木・池田・稲葉、宇野ら2023シーズンJ2優勝メンバーが多くチームを離れた。
加入
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オ・セフン、白崎、谷の完全移籍にはじまり、岡村大八・ダビド流帆の加入、柴戸の浦和復帰に代えてアビスパから前の加入でセンターラインの守備網をバージョンアップ、昌子・中山・イボなど既存選手も含め強固な体制が整った。
攻撃は西村拓真の加入がチームにどういう化学反応をもたらすか。アタッカー人員はピンポイント補強になるものの、髙橋大悟の復帰もふまえれば、昨シーズンはノッキングしがちだった地上でのビルドアップ〜敵陣ライン間のスペースを使っていく覚悟も垣間見える編成。
オ・セフン一辺倒からの脱却。ハイタワー+サイドの槍でやりきった2024年型から、シャドウ役との噛み合わせでサイドへ中央へ裏へ、地上戦でも揺さぶりをかける攻撃を表現できるか。その上で、使える高さとスピードは隙あらばいつでも使う。
速攻でも遅攻でもゴールを落とせる、なんでもできるチームを目指す。
2025年スカッド
GK
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DF
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MF
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FW
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今季どう改善していくのか、方向性が見える良い補強をできたように見える。特に守備陣について、シーズン前の仕込みとしてこれ以上のスカッドを揃えるのは結構難しいレベルの揃い方。
今季からベンチ入りが7人→9人と増えたことで、スカッドの分厚さがそのまま試合中にできることの広がりに直結するのもありがたい。
J2時代の終焉と、真なる「J1町田」のリスタート
奥山・福井・三鬼ら古参の退団に加え、あるいは鈴木孝司の引退も含めて良いのかもしれない。
鈴木孝司は特別過ぎて、1選手じゃなくてチームの歴史の分岐点そのものみたいな存在なのでなぁ、、、いまのゼルビアに繋いだ多くの先人の中でも貢献度はスペシャルだったと思う。
— ひだり(fka CVPの中の人。。) (@hidari) January 21, 2025
(コロナ療養中で体調悪いところのニュースだったので、いささか精神的に引っ張られすぎました…)
奥山・三鬼そして福井と町田のJ2時代を知る古参、またJ1昇格を勝ち取った2023年スタメン級も多くがチームを去った。2015年・大分とのJ3-J2入れ替え戦からはじまったゼルビアJ2時代が本当の終焉を迎えたことを実感する。
緑山に爆誕した逸材たちの修験場
真なるJ1町田としてリスタートする2025年シーズン、生まれたチームは各国代表クラスおよび代表候補が居並ぶ、もう一歩の強さ・覚醒を求める逸材集まるブルーロックのような修験場。
選手それぞれが野心を隠さないムードが立ち上がってきているのも、多方面で「チームのクラスを上げて行く」ことが求められる今季ではポジティブに思う。
強い個に対してブレずに一本、町田らしい軸を通すのは黒田監督の仕事。チームをひとつのベクトルに取りまとめ、信じてまとまっていくためにも、守り切り、勝ち点を積み上げられるチームを作ってほしいところ。
黒田式のモデルチェンジ
金明輝ヘッドコーチの福岡監督就任にともない、前・広島ヘッドコーチ有馬さんを招聘し、町田の新ヘッドコーチに就任。
この2年間、戦術運用と相手への対策面で金明輝コーチの存在感が大きかったこともあり、コーチ陣も一定入れ替わった今シーズンは、黒田式も一定のモデルチェンジを迫られる。
ポジション・フォーメーションについて、おおよそ見込める内容はミルクサッカーアカデミーおよびサッカーダイジェストの郡司さん記事が良くまとまっているので大枠は割愛。
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ボランチが1枚か2枚かは、意外と低めな黒田町田のファーストプレスラインをどのあたりに置くかとセットで検討することになるはずだが、昨年最終節鹿島戦でやられた3バック返しの被弾を鑑みるに、サカダイで郡司さんが伝えるダブルボランチの方が、黒田さんのマインドからすると自然な気はする。
黒田・有馬体制の変わらない部分・変えるべき部分
最終的に後ろが3枚であれ4枚であれ、結局重要なのは
相手の出方に対して
即座に寄せられる適正な距離感を保ち
素早い出足と強度で相手を自由にやらせない
自分たちの優位性、強度とスピードを十分発揮できる形を構築できるか
この辺の狙いは、有馬ヘッドコーチが岡山監督時代(2019-2021)に見せていたサッカーを思い返しても、黒田監督の示す方向性と合致するイメージが沸きやすい。相手にとって「なかなか喰えないサッカー」は期待できる。
その上で、昨季の広島が見せたような(高次元な選手の技術・正しい判断に立脚する)アグレッシブなボールとスペースの支配を、町田へ良い形でインストールできるか。
ボール非保持時、ミドル〜ハイからのプレスワークの掛け方・追い方は、開幕戦でしっかり見ていきたいところ。
黒田・有馬体制で「良い膠着時間帯」を生む仕事はおおよそ想像できるが、ゲームに変化をつける部分については現状未知数。
うまくいかない場合に人や形の変化で仕掛けの切っ先を作り、プランAで勝てなくてもプランBで勝てる、攻撃における「新・黒田式勝利の方程式」を示せるかは、昨年やりきれなかった上位進出〜優勝実現のために必要な部分。
アジアへの挑戦と過密日程
今シーズン後半以降はACLと並行して、過密日程を強いられる。
ACL EliteかACL2かは今後、川崎または横浜FマリノスのACL2024-2025の結果で確定する。(そりゃEliteが良いのだろうが、個人的には2でも良いと思う。Eliteは中韓豪その他もどこであれ、あまりに相手がEliteすぎる)
【とてもややこしい2025/26 ACL出場権まとめ】
— RK-3 (@blueblack_gblue) December 8, 2024
現時点で明確に確定している事は1位神戸と2位広島のACLE出場のみとなっている。…
昨年の初戦は8/4のようなので、アジアの戦いはおそらくサマーブレイク付近のスタート。
町田にとって完全未知のワークロードになる点ふまえても、各チームが調整段階にある、かつ気温的に高強度を活かしやすいリーグ序盤〜前半戦でなるべく多くの勝ち点を稼いでおきたい。
前半戦5位≒優勝可能ライン
昨年2024シーズンの順位推移を見るに、サマーブレイク前の前半最終 第24節(7/19・20開催)時点では、最後優勝の神戸4位・2位広島が5位。
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この推移を見ても、前半戦5位以内を確保しながら、夏以降アジアとの戦い&後半戦に向けてチーム力向上を進めていけると理想的。
そういう意味でも、目標5位以内は現実的にリーグ優勝可能性を確保するという意味で開幕時点の目標としては極めて妥当。
連戦に耐え得るチーム力全体の底上げのためにも、ルヴァン杯・天皇杯も重要な対戦機会。機会を失えば夏の放出も激しくなると見込まれるので、チーム力全体の向上を目指す過程として、なんとか勝ち進んでいきたい。
ひとつひとつやっていって、目標に上げている通り、どこかでタイトルが取れるといいね、と。
町田の未来の大きな分岐点
黒田体制も3年目。
今シーズンの終わりには、ポポヴィッチ体制のはじまりから終わりまでと等しい時間が経過することになる。チーム内外の変化があまりに急速すぎてあっという間に感じる一方で、留まることなく時間は過ぎている。
どうなるかわからない状況なんてのは毎年のことであるものの、コーチ陣の入れ替わりを経てそれでも勝ち続けられるか、黒田体制の真価・進化と将来に向けた可能性が試される2025シーズンとなる。
人生かかる2024年当初加入組
今シーズン末には2024年当初の完全移籍組が在籍2年経過のタイミングとなる。具体的に名前を出せば藤尾・林・仙頭・昌子・イボあたり。
日本国内でサッカー選手は慣習的に2年契約が多いという話もある。昨シーズン終了後、2023年契約組(荒木・チャンミンギュ・池田・稲葉など)が多くチームを離れたように、今季の結果は来シーズンのチーム編成を大きく左右する可能性が高い。
藤尾あたりは前半戦またはACLで結果が出れば、年内の海外移籍もあり得るかもしれない。
移籍金を確保する、選手の価値を向上できるチームとしての評価を確立させていく、2つの視点で考えれば、万一、夏に起きたとしても十分合理性のあるムーブに思える。
確保したい1.5シーズンのJ1時間
また、秋春制シーズン移行の兼ね合い、今季終了後はハーフシーズンの特別大会を挟む。
特別大会は昇降格なしとなるため、今季のJ1残留は、1.5年のJ1在籍をチームに約束する。当然、選手が移籍するにしても更新するにしても、このイレギュラーな期間設定は影響するだろう。+0.5年分の契約は、プロとしての生活と選手としての成長、両面で大きな意味と価値を持つはずだ。
そんな状況だからこそ、今年の結果は、どのチームにとっても、今後2〜3年程度に渡り良い波に乗れるか、乗れないかを左右する、非常に重要なシーズンと言える。
このプロジェクトを継続するために
リーグの大変革期を前にして、かかるものが大きい今シーズンを、ヘッドコーチ交代によるチームの体制変更・バージョンチェンジで臨む点に、不安感は決して小さくない。
可能性としては、2019年、相馬体制最終年のような事態もあり得るのだ。
(好調の翌年、リーグ全体に町田対策が浸透した環境下、迎え入れた主張の強い個の活用。選手個々のがんばりは伝われど、どうしても勝ち切れず、あの年のシーズン後半の閉塞感といったら……)
それでも、結局は、今までもやってきた「結果で環境を持ってくる」以外に方法がない点は、これまでと変わらない。
今年リモデルされた黒田町田で一定の目標を達成できれば、このプロジェクトにはあと数年の継続を期待できる。
良い意味で野心を持った選手たちが、チーム一丸となって戦い、チームの成長と選手の成長、双方を並行して実感・実現できるチームに。
この形態のまま進化した先をもう少し見ていきたいので、プロジェクト継続のためにも、今年もまた目の前の勝利にこだわって、ひとつずつ掴み取っていってほしい。
チームの置かれた立場・現状をふまえた良いスローガンだと思う。
まとめ
本記事の執筆中、古参も2023J2優勝功労者もだいぶいなくなり「J2はこれで終わり、いよいよJ1仕様の時代だなー」と想いを馳せている最中、純粋に嬉しいニュースが飛び込んできました。
【深津康太 強化部ホームタウン担当 就任のお知らせ】
— FC町田ゼルビア (@FcMachidaZelvia) February 5, 2025
この度、2024シーズンに現役を引退された深津康太氏が、強化部ホームタウン担当に就任することが決定しましたのでお知らせいたします。
コメントはこちら⬇️https://t.co/vpdwFAVxLg#FC町田ゼルビア #zelvia pic.twitter.com/d4Jf6YUQUP
ここからは後ろ(J2時代)は振り返らないぞ!と思っていた矢先に、JFL・J3・J2時代を代表するレジェンド深津、引退するも強化部として名誉のカムバック。
本当に、本当におかえりなさい!
チームの進化の中で置いてきた過去をただ捨て去るものとせず、サポーター視点から見て「いま足らないもの」として正しく捉えた、これ以上ない補強だと思います。
昨年2024シーズンの夏以降、特に「誹謗中傷への対応」声明を出した後あたりからでしょうか、チーム広報の発信・取り組みのバランス感覚が、ものすごく改善が進んだように感じています。
良い意味で、人のウェットな部分を認めることができるようになったとでも言いますか。チームとしての成長だと思う。
天空の城の進化にしてもそうですが、現状の問題点をしっかり受け止めて粘り強く働きかけて、少しずつ改善していく力は、サイバーエージェント参画以降、特にゼルビアで信頼度の上がったポイントです。
ちゃんと深津康太を呼び戻してくれるFC町田ゼルビア信じられる。
— マルコビッチ(ゼノレビア#5) (@backdrophold) February 5, 2025
わかりみ深いです。信じて祈りましょう🙏
ほっくん尊い https://t.co/BtDlYEWYH4
— ひだり(fka CVPの中の人。。) (@hidari) February 4, 2025
おっくん不在のいま時代はほっくん
— ひだり(fka CVPの中の人。。) (@hidari) February 4, 2025
やはり時代はほっくん。 https://t.co/VGvEJGS5eA
— ひだり(fka CVPの中の人。。) (@hidari) February 6, 2025
時代はほっくん。
リーグ開幕に先立ち、今週末はいよいよ FUJI FILM SUPER CUP 神戸vs広島 が開催されます。
昨年のゼルビアが最も後手を踏み、上を行かれた両チーム。かつ広島とは開幕節でいきなり衝突となるので、テレビでですがちゃんと試合見ようと思います。
開幕節・広島戦のプレビューはスーパーカップの内容をふまえて、軽く書ければと考えています。
長々お読みいただきありがとうございました。
できる範囲で、今年もやっていきます。2025シーズンも、どうぞよろしくお願いいたします。