【ライトプレビュー】 vsFC東京 2024東京決戦最終章・東京の中心でまちだを叫ぶ 【FC町田ゼルビア2024年J1第36節 Make a New History】
こんにちわこんばんわ、ひだりです。
11/9(土)、今年最後の国立ホーム戦を明日に控える金曜日。FC東京との東京決戦、今季最終章。
様々な意味合いから重要な一戦である一方、終盤戦で既にベースとなる、起用可能な選手も試合運びの差配も、おおよそ手の内は互いに出揃っている部分もあり、プレビューとして大きく掘り込んで見ていくのも難しいというのが正直なところですが、試合に臨む現状だけ、特に町田の戦い方として注目しておきたいポイントを中心に軽く見ていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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ここまでの両チームの戦績についてはたたみすとさん、現場の様子については郡司さんがエルゴラおよびゼルビアTimesでレポートされていますのでぜひご参照ください。
「東京」をめぐる順位状況
2024年第35節時点、町田は勝ち点60の3位、FC東京は勝ち点51の7位。
テーブルで見ると以下の通りです。
今週、町田が負けると、ヴェルディの結果次第で、町田とヴェルディの間は勝ち点差3の1ゲーム差に縮まります。
逆にFC東京が負ければ、現在ヴェルディとの1ゲーム差を2ゲーム差に離される可能性が出てくる。
35節終了時点、薄氷・他力ながら数字上は可能性を残す優勝争いとしてはもちろん、シーズン終盤のヴェルディの際立った好調ぶりも影響し、東京同士の覇権争いとしても町田にとっては絶対に落とせない1戦。
得失点ふりかえり
町田、FC東京の得失点を見ていきます。
得点
FC東京が優れているクロス、スルーパス、30m未満パスはやはり個の質、速い選手も上手い選手も揃っている状況がはっきり表れている印象。町田としてはクロス対応と中のスペースを正しく締めていく必要がある。
一方の町田の得意はセットプレー。セットプレーですね。はい。
クロス得点数でFC東京を上回れていない点には、このシーズン終盤の苦戦が表れているように見える。今季のスカッド・戦い方なら、やはりもっとクロスから得点は増やせないと厳しい。
デュークやオセフンらを擁する町田にとって、前線でのヘッダーや競り合いは大前提ストロングにしないといけない部分。ストロングをシンプルに活かすクロス攻撃がいまいち効かないとなると、乗じて他のアタックの可能性もなかなか引き出しづらくなる。
失点
失点数は全体に町田の方が少ない。(前半戦の梯子フル活用な部分はありますが、、)なので、今回も町田は全般的にまずしっかり守れよ、で基本良いように見える。
このところ増えてきているクロスからの失点、不用意なファウルで与えたセットプレーに警戒したい。考え得る改善の試行錯誤はチームがしているはず…。
FC東京の失点で気にかかるのはクロス、30m未満パス、あと その他 の5失点。
FC東京の6月以降リーグ戦全試合のハイライトで失点シーンを確認したところ、
ゴール前のエラー等からボールが相手に渡りクイックなシュートで被弾
クロス対応でニア寄せ密集を越え、中央〜ファー位置に飛び込んでのヘッド
あたりの形での被弾が目立った。
FC東京も生真面目なハードワークの遺伝子が染みているチームで、最後方では代表クラスGK・野澤大志ブランドンがゴールも塞いでいる。真正面から正攻法でのアタックへの耐性は強い。
町田はクロスやロングスロー、セットプレーの流れやゴール前こぼれ球への反応も含め、東京守備陣の想定を越える意外性あるアタックをまじえて攻め込みたい。
味スタ対戦時の2点目も、CBイボから直接の裏→望月ヘンリーの高速ランニング〜ラインぎりぎりクロス→オセフンのダイビングヘッドと、スピーディーな攻撃で東京守備陣の想定を越えた一撃だったと思う。
ペナ内にボールを入れなければゴールは得られない。
このところの状況からはボール保持でなんとか……で試合中の60分を消費するのは良いイメージがとても湧かない。相手守備を焦らせるつもりで焦れてるのは自分たちだった、みたいなカウンターを食うのがオチなので、もったいぶらずにシュート・クロスと1局面1局面ハッキリやり切って終えてほしい。
町田の戦い方
4バックの判断を迷わせる攻撃
FC東京はここ5戦を3勝1分1敗。その前の名古屋戦から5戦無敗の好調で来たところ、同じく好調の湘南に前節、土をつけられたところです。
湘南の5レーンの幅と縦へのえぐりをうまく使った攻撃で、FC東京の最終ラインの判断を惑わせ、前に出て塞ぎきることができなかった、という2失点だった。
ペナ角の少し手前あたりのスペースを使って守備網の判断に揺さぶりをかけるアタックは、町田も好調な前半戦からよくやられているタイプのやり方で、対4バックの守備打開の定石でもある。
サイドまたは裏狙いのファストアタック主戦でビルドアップからの崩しに難が出ている町田が、湘南のような攻撃を本当に行えるかは未知数ながら、前節のFC東京の守備対応の混乱も意識した攻撃は、準備していくものと思われる。
サイドバックがガンガン上げって必死に戻るのは前提になる。
食らいつき、やらせない守備を、国立で。
翻えり、町田の守備はまずFC東京の縦への深いえぐり、およびクロスボールへの対応を再度徹底する必要がある。
前線中盤の守備精度低下が、最終ラインの動きにも影響しているため、即座にこうすればという改善策はなかなか難しい。とはいえ、守り勝つチームとしてここまで来ている以上、難しくとも守れなければ勝てるはずもない。
FC東京も個のスキルの高いタレントが揃っているチームで、味スタ対戦でも中盤でのボールの収めやゴール前でのポゼッション打開など、技術的には普通に上回られる局面も多かった。
対面の相手にどれだけ食らいつき、相手のやりたいプレーを制限できるかが、勝負のアヤを持って来るための最初のカギになる。
プロ選手たちの熱量が1、2段階上がる国立の舞台を燃料に、今節はアグレッシブに迫り試合を支配するプレーが観たい。
相手出方に応じたチーム守備の改善
また、鳥栖戦の1失点目がまさにの形だが、球際で勝ち切る・奪うことに意識が行きすぎた結果、ピッチ全体で空けてはいけないスペースを空けてしまう、チームでの守備に穴ができるケースが、この不調の中、多発している。
相手の出方をしっかりと観察し、柔軟な判断でギャップを塞げるか。大きな展開、あるいは守備者の間を突くアタックに対して、正しく対応していく必要がある。
※この辺、前々節・柏戦ではバイロンが非常に聡く気づいていて、良い意味で守備の穴を塞ぎピンチを未然に作らせなかった。危機管理の面ではバイロンめちゃくちゃ効いてたと個人的には思っていた。
だから、鳥栖戦の試合当日、町田市での活動に参加してたという話は個人的にはちょっとずっこけた。地域活動当然大事だけど……なんでやねん。
最終ラインに昌子が戻ってくる点は好材料。
一方、藤尾が累積警告で不在なので、前線プレスの質がなお下がる。(終盤戦、なかなか機能低下しているものの、ゴール実績+前から封鎖をかける動きの合計値では、アタッカーではやはり藤尾が秀でていると思う)
前からの守備については、プレスバックを厭わずつなぎ役も兼ねられるデュークおよびナカシに期待することになる。
あるいは、そもそもの「前からの守備」の不備が問題を引き起こすなら、、いっそ343-325くらいのハッキリした前傾姿勢取ってしまうのもありかもしれません。
個人的にエリキ・デューク・オセフン・ナサンホ同時出場の出し惜しみなしアタック見てみたい。ナカシとなら合いそうな気がするけど。。
それでも、相馬に決めてほしい
こんなこと言ってるけども……相馬の個の仕掛けのキレ・スピード・怖さ・プレイクオリテイに疑いはない。
一方で、相馬のビジョンにまわりが合わせる、あるいは相馬がまわりのビジョンと合わせる部分が、なかなか形にならず上手くいかない。
中盤の負傷者や外国籍問題から安定しきらない起用など、必ずしも相馬だけの責任ではない。だが、強力な個が加入しても、その個を真っ当な形でチーム力の向上につなげられていない現状がある。
うまくいかないならば、チームとしてひとつの戦い方に徹せるメンバーでゲームに入る方が守備対応を徹底できるのでは。途中投入の方が、結果として相馬も後半時間帯のジョーカーとして活きてくるのではないか、そんな気持ちで、ベンチで良いのではと感じます。
その上で、そんな相馬にゴール・アシストなど結果を出してほしいなと思う。それなりの投資と覚悟で獲得した選手でもある。現状勝てていない国立で勝利を呼び寄せ、チームのボルテージを上げる舞台としてはこれ以上ないので、そこの期待値は絶対に下げません。持ってるところ、しっかり魅せてくれ。
まとめ
大前提として「東京であり、なおかつ、東京に相対する存在」として、J2の一番下から見てきたゼルビアなので、やはり東京の筆頭・盟主であるFC東京は、順位状況関係なく負けるわけにはいかない相手。
「まちだはまちだ」は、東京に打ち勝ってこそ出したい言葉。
今シーズンの真価と来シーズンの進化の可能性にチャレンジする残り3戦、ぜんぶ重要。自分も全部現地行きます。
全力で戦いましょう。共闘🔥
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