【雑感】CWC 浦和レッズvsマンチェスターシティ
ひと昔前までJ2で見ていた小泉・岩尾の両者がクラブワールドカップでマンチェスターシティとの試合のピッチに立つのは夢がある。
そんな感慨を感じながらのキックオフ。
戦前の大半の予想通り、マンチェスターシティがボールを持ち、浦和がブロックを敷いて守る試合展開。
試合序盤15分は前線からのハイプレスも果敢に行き、浦和2列目からのボールホルダーへのチャレンジで空いたスペースを後衛も埋め、前からの守備で浦和にとって悪くない試合の入りをしていた。
それでもシティのボール保持、特にトラップの質がやはり圧倒的に高い。GKからFWまで全員がワントラップですぐさま懐深くボールをアンダーコントロールな状態に置き、プレスが来てもまず慌てない。
多少ブレたボールをクリアしてもクリアボールもしっかり回収、前のスペースに入り込む動きを繰り返し常にパスの出し先がある状態をキープする。
マンチェスターシティの攻撃はサイド攻略とボランチのバイタル活用で釣ってペナルティエリアのポケットを狙う鉄板のもの。
なんとかクリアしても回収され、高度な収まりと緩急織り交ぜた攻撃で浦和ゴール前侵食を繰り返すので、次第に浦和も前に出ることができなくなり、ブロック守備の状態で釘付けにされた。
サイドでボールを受けた時の大久保や小泉が前を向ければ良かったが、多くの場面でシティの寄せの速さ、守備網の距離感とスプリントのかけ具合が絶妙でどうしても後ろに下げるシーンが多くなってしまった。
その点で言えば、やはり後半に中島翔也が出てからの時間は前向きなアタックが増え、攻撃の期待感は高かったと思う。もちろんそんなことはわかった上で、守備構築を重視したスタメンだったのもわかるのだが。
ホセカンテもハードワーク、攻守のチャレンジに奮闘するもアスリート性能のレベルが突き抜けているシティ守備陣相手には理不尽さを発揮することができない。
五分のボールを収められそうになっても守備ブロックに終始せざるを得なかった中衛の攻め上がりも時間がかかるため、うまく連携することもできないままシティにボールが渡った。
前半ホイブラーテンのクリアミスによるオウンゴールで勝負は決した感じはあった。大きな流れも変えられないまま最終3-0。
ボールを収めた時に後ろ重心にならざるを得なかった浦和と、チームとして前に展開し個で変化を付けられるシティの差は実際大きかったと思う。
リーグ戦でもリーグ最小失点ながら神戸マリノスと得点面で違いを出せなかった浦和の構造通りの結果ではある。
試合が進むに連れ疲労蓄積もあり、浦和カウンターの脅威も減じていった。個で打開できるアタッキングタレントもないこともシティが不安なく前に出て優位を作り続けた要因だったろう。
結果は妥当かつ残念ですが、全員全力で戦っていたのはしっかり伝わった。時間帯的に迷ったもののリアルタイム視聴して良かったと思う。選手チームスタッフ現地浦和サポのみなさま、お疲れ様でした。
クラブワールドカップは3位決定戦もあるんですね。賞金も凄そうだな。。
切り替えて、アフリカ王者アルアハリ相手にアグレッシブに勝利を掴んで大会を終えられることを祈っています。
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