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『人の話は聞くべからず、受止める』

話を聞く。
話を受止める。

この二つには大きな違いがあります。
前者は、耳でただ単に聞く。
後者は、聞いた上で考えるという「行為」がプラスされる。
そんな風に考えています。

セミナーや勉強会、お客様の話、上司・先輩の話、同僚の話、親の話、子どもの話。。。。
日々多くの情報や話を、私たちは耳にしている。
しかし、多くの場合は「聞く」にとどまっているのでないのか?
情報化社会になり、耳や目から大量の情報が入る。
知らず知らずに、聞いたり見たりして、納得をした気になり、結果的に流してしまう。
面白いことに、ただ聞いていることは、見事に忘れる。これも人間の性であろう。

もったいない。

そんな時に、ひと呼吸をいれて、ちょっと考えてみることをして欲しい。
全てのことに一所懸命に考える時間は残念ながら与えられていない。
というよりも、そんなことをしていたら疲弊してしまい、情報に溺れてしまう。

がしかしだ、だからと言って、「ただ聞く」という行為に進歩は感じない。

だからこそ、ひと呼吸=間を大切にしたい。

その瞬間が「受け止める」ことの一丁目一番地。

また、受止める際に大事だなぁと思うのが、なぜ?等の疑問。
「なぜこんなことを言うのだろうか?」
「何が言いたいのだろうか?」
「その意味はなんだろうか?」

ほんの少し、疑問を持つことで、本質に近づく。
ただ聞くだけで、疑問も持たなければ、その本質に近づかない。

人の話を聞きなさい。と、小さい頃に周りの大人に何度も言われた。
その本質は、人の話を受け入れなさい。
と言うことなんだろうと、今更ながらに気づきました。

話を聞くから改善もされないし、同じことを繰り返す。
話を聞くから進歩もないし、成長しない。
話を聞くから惑わされるし、混乱する。
話を聞くから同じことを何度も聞かされる。

聞くから受止めるへ。
流すから、ひと呼吸入れるへ。

かな。

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