お客様は、ただ楽しんでくれればいい。体や心、物事の滞りを見つけるのは、セラピストの役割。
『1番表現したいこと』
『セラピストだった7年間のこと』
『私にとっての癒し』
『私自身の感覚』
そういったものを表現するために、まず、自分のプロフィールをちゃんと書かなきゃいけないと思ってた。
そして、『おはなしcafe』とはどんなセッションで、どんな場所で、いくらの料金で行われるのか。そういうものを書いて、ちゃんと説明しなきゃいけないと思っていたし。
先に”会える環境”を作らないと、”本当に表現したかったもの”とそれを通じて”伝えたいこと”が上手く伝えられないような気がしてた。
そして、”私がやっている事”をしっかり表現しないと、また無料でカウンセリングやセラピーのような、人を癒すことをしなきゃいけないと思ってた。
だから私は、自分がどんな人間で、何を感じて、何をやっていて、どんな料金体系で・・・みたいなものを書こうとしてた。
だけど、説明しようと思えば思う語ほど、それは難しかった。
そして、説明できないまま、書いては消して、書いては消して、何も”完成”することはなく、進めなくなっていた。
なんか、バカだなって思った。
私のプロフィールって、本当に説明しなきゃいけないんだろうか?
私は、7年間のセラピスト人生で感じてきたことを表現しようとしてる。そして、自分の人生の全てをさらけ出そうとしてる。
それって、もうプロフールなんじゃないのかな?
自分が素敵なことを説明するでも、どんな人間かを説明するでもなく、自分の素直な気持ちを書いた文章は、それだけで、私という人間を紹介しているような気がした。
※※※
私は、自分が何を考えて、どんなことをやっているのかを説明しよと思った。
だけど、形が決まっていない。目の前にいる人が必要としていることを、その人のために必要なことをやるだけだ。
セラピストとして、癒しのプロとして、私の感覚や知識を使って、全神経を”その時間”に集中する。それだけだ。
何を説明するんだろう?
私は、自分のやっていることを全て理解してほしいなんて思わない。
むしろ、それを伝えることが誤解を生み、見なくてはいけないモノを見えなくしてしまう。大切なモノを覆い隠してしまう。そんなことがある。
だったら、お客様は、何も知らなくてもいいと思う。
どんな効果があるかより、私が何をやっていて、何が起こっているかよりも。
お客様自身が楽しめることの方が大切だと思う。
頭の中でモヤモヤと悩んでいたことがスッキリして、自分の本当の気持ちに気づいて。もっと、『素直になっていいんだな』って軽い気持ちになれることの方が大切だと思う。
心から望んでいる事・夢に気づいて、それを叶えるためにワクワクして想像したり、『やってみよう』って立ち向かえるようになることの方が大切だと思う。
なんというか・・・
自分の悪い所や、症状みたいなものを感じて、『なんとかしたい』『解決したい』『治したい』と焦ることはあると思う。そんな時は、それを相談してくれたら、力になりたいと思う。
だけど、本当は悪い所なんてないのに、症状なんてないのに。『何かを変えたい』という思いだけで、自分の悪い所を探してしまう人がいる。
セラピストやカウンセラーに会うために、本当は存在しないはすの問題を作って、自分で難しくしてしまう人がいる。
悪い所を見るのも、状況を見極めるのも、セラピストやカウンセラーの仕事。
体や心、物事の流れの滞りを見つけるのも、その流れを促すのも、セラピストの仕事。
”原因”を見つけたとしても、それを知らなくても解決していることがある。それをわざわざ追いかけて、自分で悩もうとする必要はない。
”原因”を探すのはセラピストの仕事で、私たちはそれに対して、フラットなモノの見方をできるようにするのが仕事だったりもする。だから、安心して任せてくれればいい。
お客様がすべきことがあるとすれば、ただ楽しむことと、自分が感じたことを素直に受け入れること。
そして、安心して任せることのできる、信頼できるセラピストを見つけることだと思う。
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こうやって書いていても、うまく説明できない自分にモヤモヤする。
なんというか、お客様も、セラピストも、大切なモノに気づいていない人が多いような気がする。そして、”本当に気づくべきモノ”から目をそらせて、”大切なモノ”を覆い隠してるようなリラクゼーションが増えているような気がする。
私は、”自分の感覚”を表現しようと思う。
それを全て理解させたいとも思わないし、全部が正しいなんて思っていない。私にとって正しいことでも、誰かにとっては違うし。同じ人であっても、タイミングによって変わってくる。
世の中に、「絶対的に正しいモノ」なんてないんだと思う。
それでも私は、『自分の感覚を表現しよう』と思う。
それを見て、何かを感じて考えてくれる人がいたら嬉しいと思うし。『会ってみたい』『話してみたい』と思ってくれる人がいたのなら、その人のために、セラピストとして”癒し”を届けたいと思う。
私はお客様に『先生』とか『すごい人だ』とは思われたくない。
ただ友達と話しているように楽しんでもらいたいし、『ちゃんと説明できてるか?』とか、『こんな話をしたら、愛弓さんは何を思うだろう?』と心配せずに、思いついたことを自由に話してほしいと思う。
繋がりの見えにくい事や、説明しにくい状況まで感じ取るのも、私の仕事よ。私の楽しみの一つなんよ。
だから、何も心配せず、自由に話してほしい。楽しんでほしい。
それが、効果を高める最善の方法だと、私は感じてる。