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三陸の昆布が届いた

毎月、東北の生産者のストーリーとセットで旬な食材が届く「東北食べる通信」。生産者のライフストーリーや情熱、哲学を感じながら、旬な野菜や果物、お魚、お肉などを美味しくいただく毎月の楽しみ。

今回は宮城県石巻市で昆布の養殖を行う生産者さんから立派な昆布が届いた。

生産者の漁師さんは東日本大震災の津波で船も加工場も失い漁業を続けるか悩んだ末、「やっぱり俺には漁師しかない」と言う父を助けるために漁師に戻る決断をし、仲間やボランティアに支えられて今では全国に美味しい三陸の昆布を届けている。

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北海道産の分厚いダシ取り用の昆布も今回届いた調理してそのまま食べる昆布も同じ真昆布で、違いは育ち方とのこと。ダシ昆布は天然物で2年かけて育つのに対し、三陸で採れる養殖物は1年で収穫される。

今回収穫された十三浜は河口から離れた海で透明度が高く、太陽光が透過しやすいので昆布が旺盛に育つ。

最初の4ヶ月間は水深5mでじっくり育てた後、収穫前の1-2ヶ月だけ水深2mの場所で育てるという漁師さんの絶妙の技で「肉厚なのに柔らかい」昆布ができる。

まずは下ごしらえ。鍋に塩(2%)を入れて昆布を茹でる。色が変わったらすぐにあげて流水で洗ってしっかり冷やす。

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根本の「根昆布」、根昆布から15㎝程度の「元昆布」、元昆布の上の部分の「葉っぱ」に分けてそれぞれに合わせた料理に使う。

おすすめレシピに従い、「元昆布のお刺身」、「昆布のキムチ和え」、「昆布としめじの梅肉和え」で美味しくいただきました。

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育てる人、作る人、届ける人。食材や料理にはストーリーが詰まっている。

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