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終わりよければ全てよし

目の前のスーパーが閉店した。というより破産により事業停止とのこと。

未来は誰にも分からない。知っていたのは一部の幹部のみで、社員だってギリギリまで知らされていなかったようだ。そうでないと12月5日以降の日替わり特売なんて作れやしないはず。福袋の準備だって進めていただろうに。

閉店を知ってか知らずか、ある店長の日記が意味深だった。閉店当日、お客様へ「ありがとう」は伝えられたのだろうか? 実行できていなかったら無念だ。この店長は誰よりも早く出勤して除雪に汗を流していた姿が印象的。

最後は経営者の問題。時代の流れに合わせられるかが鍵。変化を拒ぶことは退化を認めたということ。一事が万事。他のスーパーがどんどん従業員のマスク着用自由化を決定していったのに、最後までそれは変わらなかった。

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である。

チャールズ・ダーウィン

約80年の歴史の終わり方がこれで良かったのか? 『終わりよければ全てよし』というシェイクスピアによる戯曲がある。せめて閉店の挨拶を行うチャンスを各店長に与えてほしかったな~

通院の終わらせ方

終わりを伝えるのはとても勇気のいること。同業者からよく聞くのは「最後はドタキャンしてそれっきり」なんて話。それまでの関係性と人となりがそういうときに現れる。当院では上記みたいのは皆無だが、もし自分がされたら悲しいね。

一番多い例は「間を空けてもセルフケアだけで保つようになったので、次回からは不調になったら電話します」かな。元々予約は強制していないので基本的にお客様のペースに任せている。だから「カラダのレベルが上って・・・」の報告は素直に嬉しいね。

実際に10年ぶりみたいな感じで再度ご来院されても普通に施術する。忘れてもらってないというだけで嬉しい。私は記憶力は悪くないので、顔を見ると「息子さんは大学生になりましたか?」なんていう家族構成がポンポン出てくるもの。

過去に印象的だったのは、引っ越し前日という忙しないタイミングなのに「明日、帰ります。色々お世話になりました」とわざわざご挨拶にいらっしゃった方。「この米沢の銘菓のせいであたし太っちゃったんですよ(笑)」と、そのお菓子をいただきながら。そう、大半の方が米沢への転勤中に太ってしまう弱点がある。いかんせん美味しいものの宝庫だからね~

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