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幸せはどこにあるのか

1.幸せになるのではなく幸せであると気づく

 幸せは、自分のビジョンが達成できたときに感じられるものなのでしょうか。自分が登りたい山の頂上にいるときに得られるものなのでしょうか。

 僕の中では、明確に違います。

 ここで、言及しておきたいのが、『成長』と『現状に満足すること』。
僕なりに言い換えてみると、
 『成長』は、まだまだ足りない
 『現状に満足すること』は、もうこれ以上いらない
 だと思う。

  成長するには、現状に満足しちゃいけないってよく言われてきたなと思います。でも、それって自分に満足できている人じゃないのかなとも思います。(豊かな自己肯定感の土台に恵まれている=親の関わり方の賜物)

 話を戻すと、幸せって『なるもの』なのでしょうか。
 僕は、既に幸せ『である』だと考える方が幸せです。

2.きっかけ

 僕が高校2年のとき、中学校の先輩が亡くなりました。

 その時の僕は、数学で赤点をとったり、部活もうまくいかない状態でした。そんな中での知らせであり、僕は、自分がなんてもったいないことをしているんだと猛反省しました。

 というのも、その先輩は、勉強もスポーツもできていたし、
体育祭での関わりが特に大きかったのですが、とてもやさしい人でした。

 そんな人が亡くなる前まで通信制の高校に通っていたという話を聴いて、
『命があって元気に動ける自分は何をしているんだ』と強く思いました。

 そして、その日から、毎日が最後だと思って生きようと決めました。

 そんな毎日の積み重ねが今です。
毎日が幸せで溢れていると気づく能力はとてもトレーニングされました。

 ほんとに有難い。

3.appreciation

  突然ですが、『感謝』は英語で何というでしょう。
正直さまざまありますが、僕の中で浮かぶのは、『appreciation』です。

 appreciate
①~を正しく評価する
②~を感謝する

『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』より引用

 なぜこの2つの意味があるのか、ずっと疑問でした。
僕の頭の中ではつながりませんでした。

 でも、今ならよくわかります。

 感謝することは、僕の中では、
現状の有難みを正しく理解することだからです。

 目が見えて、大好きな人たちの顔が見えること。
 耳が聞こえて、大好きな音楽を聴けること。
 鼻が利いて、口は荒れることなく、食べ物をおいしく食べられること。
 手には指が10本あり、腕は2本あり、大好きなスポーツができること、
大好きな人と抱き合えること。
 足が2本あり、地面を踏みしめて歩けること。走れること。

 今、この瞬間も命の炎が燃えていること。

 本当は、まだまだ書き切れないぐらい沢山ある。

 そんな一人の人間が、もう一人の誰かと話ができる。笑いあえる。
すごい奇跡だ。その人には、その人の家族や親族、そして数えきれないぐらいのご先祖様がいる。

 学校なんてもっとすごい。そんな人たちが一クラス30人以上いるのだから。

 これ以上の幸せ、有難いことはあるのでしょうか。

4.感謝は幸せに気づく手段である

 以前もらった問いで大事だと思った問いがある。

私たちは、幸せだから感謝をするのでしょうか。
感謝をすることが私たちを幸せにするのでしょうか。

 皆さんは、どう思いますか。

 僕は、両方だと思います。ずるいですが。(笑)
ただ、後者の方がだいぶ濃い目のグラデーションになっています。

 嬉しいことがあったとき、感謝はしやすいなとも思うし、
感謝をすることで苦しいことも幸せだと感じられたこともあるからです。

 感謝することは、
今ある幸せに気づく手段であり、せわしないが大変価値のある日常で、その有難みを実感する余白をつくりだせる作法でもあると思います。

 これは大きな希望だと思います。

 人は後天的に幸せになることができる。僕はそう信じたい。
そのために、感謝する毎日を過ごしたい。

 少し話は変わりますが、『遺伝子』は
日本語では『変えられないもの』というイメージが強いですが、
実際、英語では『generate』の語源である『gene』なのです。

 何が言いたいかというと、『gene』は生まれたときに決まっていて後天的には変えられない先天性のものではなく、
 『そこから始まる』という意味なんです!

 僕は、この言葉をあてた人が生きる希望を含めてくれたのだなと感じています。

 話を戻すと、人は後天的に幸せになれる!と僕は信じたいということ。
そして、その手段は、まだ足りないと成長を追い求めることではなく、
いまこんなに有難くて幸せなんだと現状を正しく理解する(感謝する)ことなのだと思います。

 僕は、こんなことを生きている限り、伝え続けるのだろうなと感じます。

 

 


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