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子どもを伸ばす志望校選び:親の適切な関わり方
受験学年になると学校で志望校アンケートがあります。でも、春先の段階では子どももよくわかりません。
一方、ママさん、パパさんは学校からこんなアンケートが来ているのに決まっていないと、少し焦りますよね。「みんな、決まっているのでは?」と。
でも、焦る必要はありません。みんな、全然決まっていませんから。
なかには「〇〇高校に行きたい!」という子もいます。でも、よく話を聞くと、部活が強いとか、制服がかわいいとか、先輩が通っているとか、そんな理由であることがほとんどです。
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特に高校受験の場合、春先から夏休みに中1からの復習をしつつ(受験勉強)、毎月の模擬テスト(実力テスト)を受けて、高校見学をして、だんだんと決まってきます。
夏休み明けの模擬テストで方向性が見えてきて、秋のテストで最終決定という感じです。
群馬県の高校入試は年明けに私立があるのですが、公立志望の生徒さんは私立の結果を見て決める子も多いです。
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とまあ、こんな感じですから、今の時期に志望校が決まっていないからとお子さんを急かさないであげてください。
ここでよくありがちなのは、親の考えを押し付けてしまうことです。
最近はわかりやすく押し付ける親御さんはあまりいないのですが、「せめて〇〇高校くらいは」「お兄ちゃんも〇〇高校に行ったから」みたいに無意識に言っているケースがあります。
子どもは親の様子をよく観察しているもの。これ、結構なプレッシャーです。
「〇〇高校には行かないと認めてもらえないのかな」みたいに。
また、人と比較されるのはイヤなものです(嫌レベルではすまずに病んでしまうことも)
言っている親御さんにはそんなつもりはないので注意が必要です。
「〇〇高校くらいは…」と言ったその高校がお子さんの手の届かないレベルだった場合、リカバーするのはひと苦労です。
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親は子どもを応援しつつも、
・決めるのは子ども
・成績にあった学校へ行けばいい
くらいに思っておくと、子どもものびのびがんばれますし、親御さんも気持ちが楽だと思います。
「こんなんじゃ〇〇高校に行けない。どうしたら…」という流れになると、家庭内の雰囲気が悪くなって、子どものパワーを奪ってしまいます。逆効果です。