うのさん

46歳、三児の母です。

うのさん

46歳、三児の母です。

最近の記事

三人三様

末っ子が、相変わらずセンシティブで、ファッションや髪型に異様にこだわる。 毎日毎日、ミリ単位で前髪にハサミをいれ、眉毛を剃り落とす。 学校から帰ったら、メイクをしては落とし、メイクをしては落とし。 姉兄とは会話もほとんどしない。 youtubeのメイク動画にかじりついて、自分が写る鏡と交互にずっと見ている。 夜中まで見ている。 そんなんだから、もちろんモリモリご飯を食べたりもしないし、ガリガリに痩せて、青白い。 勉強もできないし、する気配もない。 学校には行っ

    • ちゃんみなになりたい男の子

      眉毛を剃り落としてしまった末っ子。 憧れのアーティスト「ちゃんみな」みたいになりたかったんだよね。 土日はお化粧をしているからまあいいんだけど、さて月曜日。 学校だ。どうするどうする。 末っ子のやりたいスタイルというのは、小学生男子のルックとして、まだまだきっと理解してくれる人が少ないんだと思っていて。 だから、なかなか大変だろうなと思っていて。 日曜日の夜のお風呂でもそんな話をしました。 何言われても気にしなくていいけど、悲しかったら、ママに愚痴りなって伝えま

      • 目隠しで、トリケラトプスを想像した日~後編~

        さてさて、前編に続きまして後編です。 いざ実習! 4 基本的な動きを知ろう 同行援護の基本的な動き。私たちは援護する方の立場なわけで、そのガイドの練習なのですが。ペアになり、見えない状態の利用者の役と、ガイド役を、交互に繰り返します。 まずは挨拶や歩き方を練習します。 正面に立って、しっかりと利用者さんに向き合って挨拶をすること。 体のどちらがわに立てばいいか確認すること。歩き出し方。 細かなポイントがたくさんあります。 ただ挨拶をして歩き出す、それだけのことなんだ

        • 目隠しで、トリケラトプスを想像した日~前編~

          11月25日26日の2日間、株式会社mitsukiが主催する、視覚障害者の同行援護従業者(ガイドヘルパー)養成研修に参加してきました。 視覚障害者の方がお出かけをする際に、適切なアテンドをするための資格です。 私には、ママ友として知り合って、もう7年の付き合いになる梓さんという全盲のお友達がいます。 当時は6歳の、よく一緒に遊んだお互いの子どもは、もう中学1年生。 男女だし、通う幼稚園も小学校も違ったし、多分お互い道ですれ違ってももう気が付かないんじゃなかろうか(あんな

          中華そば屋のレジ横の盲導犬の置物のこと

          ある日、下町の路地裏の中華そば屋で、らーめんを食べていたときのこと。 奥の席で1人でらーめんを食べていたおじさんが、お会計お願いします、ってレジに。 そこまでは、いたって普通の光景だから、とくに気にも留めず、自分のラーメン啜ってたんだけど。 「あのー、すみません、わたくし、盲導犬協会のものなんですけれども」って、おじさんがお店の人に言ったもんだから、わたしの箸を動かす手は、ちょっと止まった。 わたしには全盲の友人がいる。 そしてその友人が盲導犬と暮らし始めていて、でもワン

          中華そば屋のレジ横の盲導犬の置物のこと

          刃物が危ないわけじゃない。

          昨日は子ども達三人とひっさびさ四人で一日中過ごした。 マックでおやつ食べてたら、末っ子が転校生の話をしてくれたんだけど。その転校生がいた地域は、彫刻刀が1人1人に配られるらしくて、お道具箱に彫刻刀のセットが入ってたんだって。 そしたら末っ子が「でね、みんなでね『なんでキミがいた学校わざわざ子どもに刃物持たすの?危険地域なの?wwウケんだけどww』 って盛り上がったんだけど」って言ったの。 聞いた瞬間、わたし、絶句。そして、怒りや恥ずかしさ、なんとも言えない感情が、次の瞬

          刃物が危ないわけじゃない。

          お芋のパフェは旨いんだぞ

          いまデ◯ーズにいる。 横の席に50代~60代の、四人組のご婦人が登場。ファッションは割と素敵 さあ、どっちだ。 憧れちゃうような、ウィットやユーモアに富んだ会話を繰り出せるほうの先輩方か否か笑! あー、もうあんな人LINEブロックしてやろうかしら!!だめよ、だめだめ前田コーチのお気に入りだもん。もー、あたし、あんな人がソロ歌うなんて堪えられない。わたしね、あの人の何が嫌いかって、椅子の座り方が嫌なのー!!わかるー!!!ねぇ、次の会場きいた?吉祥寺だって!嫌だよねー遠い

          お芋のパフェは旨いんだぞ

          BMSG初期の頃の私の戸惑いが、今はもう信じられない笑

          Facebookのお知らせ機能が、通知してくれた一年前の今日。 速すぎる日高くんの歩みに付いていけずに、イライラしたわたしがTwitterで日高くんに文句を言った日笑 ここから日高くんは言葉の通り歩みを止めずに、本当に素敵なボーイズ達の才能を輝かせてくれました。 BMSGの理念も、日高くんの言葉も、たった一年で、たくさんの人に浸透しました。 わたしも、TwitterでたくさんのBESTY(BEFIRSTのファンの総称)やFLYERS(SKY-HIファンの総称)やザスト

          BMSG初期の頃の私の戸惑いが、今はもう信じられない笑

          木下大サーカスの裏表が素晴らしかった話

          昨年末に、息子達にねだられてねだられて立川で開催していた木下大サーカスを観に行きました。 夏休み前に、小学校から割引券をそれぞれもらってきた息子達。 帰宅するなり、口を揃えて「立川にサーカスくるんだって!行きたい!」と。 「へー、今度行こうね!」と口約束をして、二枚の割引券を冷蔵庫のマグネットにぺたっと挟んだ。 一週間後。 ねぇ、サーカスいつ行ける? うーん今週と、来週も無理だなぁ。来月かな。 三週間後。 ねぇ、サーカスいつ行ける? えー、暑いから涼しくなってからにしな

          木下大サーカスの裏表が素晴らしかった話

          織り成す布が暖めたものは何かの件

          今朝おすすめプレイリスト再生で音楽聴いてたら、中島みゆきさんの「糸」が流れてきました。 色んなアーティストがカバーしてる、国民的名曲。 「縦の糸はあなた。 横の糸はわたし。 織り成す布は、いつか誰かを、暖め得るかもしれない~」って、例の名フレーズに差し掛かり、私は思うわけです。 「暖め『得る』『かも』『しれない』って。そんな消極的なことじゃあ、暖まるものも暖まらないっしょ」と。 「やる気が感じられない!」と笑 私の縦の糸であるはずの夫は、「朝から嫁は何を言ってるのかな

          織り成す布が暖めたものは何かの件

          とあるファミレスで

          いま某地下鉄駅前のファミレスで、早めの昼ごはん中。 店長さんが、とても感じのよい、てきぱきしたひと。 あまり広くない店だけど、店内のありとあらゆることを一人でやってらっしゃる。 そしたら、さらに、今日が初入店と思われる新人さんの研修まで始まった! 店長さん、教え方も優しい。 誉めて伸ばすタイプ!笑 こういう店長さんの店は、働きやすい。うんうん。 しっかし、この新人さん、ぽーっとしている笑 緊張してるのかな? いや、それとはなんかちがう。 私は心の中で、もうすっかり「この

          とあるファミレスで

          オンライン呑みに誘われた

          結局、一回も、誰ともオンライン飲み会できずに終わりました…笑 私、最近はごくたまになのですが、友人家族が経営してる居酒屋のバイトに行ってるんですね。 で、そこのバイトさん達がみんなゆとり世代の若者達なんですけど笑、めちゃめちゃ可愛くて良い子達で。 しかも、みんな美人だし割とイケメン笑!! そんな可愛い若者達が、うのママうのママ♥️って慕ってくれて、就職相談や恋愛相談に乗ったりしてるわけです。 「うのママありがと✨」って言われたりして、もうデレッデレに相好崩しちゃうわけです

          オンライン呑みに誘われた

          梓さんと眼鏡を買いに行った話

          先日友人の梓さんから「メガネ買いに行くの付き合って」と誘われ、「オッケー」と新宿に向かいました。 梓さんは目が見えないので、私に課せられたミッションは以下の通り。 1、梓さんに似合う眼鏡を見つける 2、大都市新宿、東京砂漠での買い物を無事に乗り切れるようアテンドする 3、久々の友人との再会を楽しむ 以上。 さあ頑張るぞ。 だが、しかし、やはり。 新宿駅のホームで会った瞬間から、ベラベラベラベラ弾丸トークが始まってしまったので、早々に「2」のミッションに支障をきたす。

          梓さんと眼鏡を買いに行った話

          コロナと311

          311の時を思い出すことが多い。 あの地震のあと、私は怖くて怖くて、生きていくのも、死ぬのも怖くて、まともな生活が送れなくなった。 当時五歳だった娘と離れることが怖くて、幼稚園に行かせられなくなった。 そのくせ、娘の前で笑顔でいることもできなかった。 美味しいご飯を作ってあげようとか、楽しい気持ちにさせてあげようとかそんな余裕もなくて。 当時は近所にあった実家の家族と犬に、家事育児のほとんどを頼って、家で泣くだけの私だった。 いまも、生きて行くのも死ぬのも怖い。 収束を

          コロナと311

          若葉とネズミとリス二匹

          「ステッカー多くない?!」 その後ろ姿を見て、まずそう思った。 中野で仕事を終えた私は、車で自宅へ帰る途中、笹塚から20号(甲州街道)八王子方面へ右折したところだった。 そこで、前を走っていた車の後部が目に飛び込んできたのだ。 やたらとステッカーがついている。 まず、世界的エンターテーナーの例のネズミが「Kids in Car」と満面の笑顔、その横で、二匹のリス(「チョコチップで鼻血がデールと覚えれば、鼻の色ですぐ見分けがつくよ」と友達が教えてくれた豆知識は、豆知識どうで

          若葉とネズミとリス二匹