現代対遮、あるいは HyperLydian、解析“的”接続【2】
前回のあらすじ:前回の記事見ろ
前回は、私が紹介しようとしている「不協和」の類が、歴史的経緯としても「不協和」として扱われていたんだよ、言わば一種の「対遮」という感じだよ、という話でした。
🔹
紹介したい音響を端的に言うと、「F△7 の時に F#音 を鳴らしてしまう」感じでした。もっと言えば G B D などのピッチも鳴らした方が良好です。
重要な点として、この時、F#音 は(rootである)F音 よりも上方に来ます。
(この上下関係が逆になると、だいぶ別の話に変わって来るので触れない)
これらの意味で、前回は G△7/F△7 という形で紹介しました。
しかし、以上の形式的側面の説明では足りず、加えて重要なことは、
☑「上手い使い方」というものはありそう
☑ この F#音 は、概ね Gb音 と解釈すべきものではない
F7(-9) だが、F△7(+15) である(と考えられる)
今から説明することは、一朝一夕に釈明できることではないため、ここでは鵜呑みにして下さい。レッスン来て
以上は、とりわけ純正ハーモニーとかの観点のものではなく、十二平均律の世界でもこの通りです。まぁ「和声法の視点」「クラシックの感性」とは表現し得る事柄なので、私は強制まではしません。
🔹
なぜ名実ともに同じピッチなのに、表記が Gb だったり F# だったりするのかですが、その根源は「🍎7コード と 🍎△7コード は、結構 違うから」です。
何が違うのか。示唆するディグリー(調の中での位置付け)が、です。
ディグリーが異なるならば、🍎7 と 🍎△7 は、7th音 が半音違うだけの癖に、「所属先のキーがもう異なる」ということを意味します。
> 話を戻すよ <
ディグリーが異なるならば、🍎7 と 🍎△7 は、7th音 が半音違うだけの癖に、「所属先のキーがもう異なる」ということを意味します。
想定される「周囲の状況」が違うので、その上方に置かれた “FとGの間の黒鍵の音” の、優先的な解釈に差異が出て来ます。大まかには以上です。
🔸
↓ 好奇心旺盛な人は、レッスンの一日プランで質問しよう。
最大限の “調性音楽” 的な解釈
以降はもう G△7/F△7 の形で話していきます。
これが使えたら、ここから音を間引くことの方が容易です。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?