「この先生きのこるには」的な記事を読んだ感想
色々 思ったことはあるんですけど、まず「生き残る」とはなんですかね?
確かにVtuberは、仮にケモノ系に絞ったとて今や無数に存在します。
それはどうしようもなく事実です。
しかしなんというか、だからこそ「Vtuberで食っていく。仕事は辞める!」などという、時代錯誤感のある覚悟で臨む人がそんなに居るでしょうか?
発信者が増えたのは、運営・運用のハードルが下がったからです。
件の記事を読んで一番 思ったのは、「生き残る」というワードのもとに、「(無理なく)継続していくこと」を主眼にした内容と、「(他者を凌いで)のし上がる・勝ち残ること」を主眼にしたであろう内容とが、ごちゃ混ぜに綴られているように思えたことです。
「生き残る」が、最も文字通りに「活動を無理なく継続していく」…あえて言うなれば「細々とでも良いから、いま居てくれるフォロワーを大切に、折角の活動を頓挫してしまわないことを第一にする」を意味しているならば、それは「第一に自分の心身を考える」ことであり、決して難しすぎることではないはずです。嫌な言い方かもしれませんが、社会人の基本です。
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私が同じテーマで何か考えてみるとするなら、以下です。
1、「需要があることをやって、伸びる」ことと、「需要が無いことをやって、伸びない」ことに、文句を抱くな
それと同じで、「需要が無いことをやって話題を集める」ことは、基本的に不可能です。
それを達成しているように見えるコンテンツは、恐らくその全事例が、
「“それ” で伸びたわけではない」です。
既に伸びている人が、新たな需要を開拓している構図だと思います。
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2、活動の活力は、(犯罪じゃないなら)別に不純でも構わない
「犯罪ではない」は絶対条件ですよ。
元記事では「(リスナーに対する)不誠実」という表現でした。
でも「生き残る」ための記事でしょ?
その活力は、人それぞれだし、自分にとって最も素直なものを肯定するしかないと思います。そうじゃないなら「無理して続ける」ということです。
元記事は「上を目指すのはやめろ」と書いてますね。
その割に「ネガティブ発言は絶対にNG」とか、そんな板挟みなのに上も目指すななんて、なんていうかそれだけでもう辞めたい気持ちが湧いてきます。
でも確かに「裏アカ」というのは作らない方が良いと思います。
解消の仕方として健康的なやり方とは思えません。活動者に限りません。
ヤケ酒は、ヤケ酒が手放せなくなってしまうようなら、良くない習慣です。
それに、ストレスや愚痴の捌け口は、鍵かけてようが公のインターネット上で作るべきじゃない。
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3、自分が向いていないということには、一日でも早く気付く
『アイドル』という曲が流行りましたから、皆まで言わなくても既に素養がある方が多いと思います。
確かに「アイドル」のようなお仕事は、誰にでも務まるものではない。向き不向きが大いにあります。「現実の容姿」を問われないVtuberであろうが、そのハードルが1つだけ減っただけです。ひと際 大きな1つではあります。
どんな所が難しいのかは、元記事にも書いてある通り、「自分本位ではなくリスナー本位で考えなければならない」ことが筆頭でしょう。
サービス業への向き不向き、ということですね。
先の話と一見 矛盾するようですが、両方 事実です。
「そこの折り合いを巧くやれる能力」が必要だということです。
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4、ヒトは「ヒトが群がっている所」へ群がる
とても悲しい性のようにも思えますが、実際そうです。
「(まだ)賑わっていない様子」は、可能な範囲で隠していくことが必要かもしれません。「賑わっている風」でも良いから、出していくべきです。
「初速が命」ということもあるでしょう。
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たとえ「好き」という気持ちがあったとて、他に大人気なクリエイターが居るのに、自分だけ無名のクリエイターを推し続けることには、とてつもないエネルギーが必要です。
大方の人間は、そんなエネルギーを持ち合わせていません。
心地いい方(バズっている方)へ流れていくのが普通の人間です。
(話があっちこっちしてすみませんが、)
それでもなお、今は無名のあなたを応援してくれる人が居るならば、本当に大切にして下さい。その人は、とても強い人です。本当に感謝して下さい。
その人、きっと長くはもちません。
このストレス社会に、不安な世界情勢に、地球環境の過酷化。
いつかその火は消えます。
徐々に離れていきます。どんなにあなたが頑張っても、関係なく。
その人にはその人の人生があるから。
新たに火を灯す人も現れるでしょう。
しかし、その「入れ替わり」に、あなたは耐えて下さい。
大切にするけれども、大切にしたとて離れていく人を、自然なことだと思いなさい。
いつか「何があってもずっと推し続けてくれる人々」と巡り合うまで。
「入れ替わり(横這い)」のフェーズを乗り越えた先にしか、「増加(安定成長)」のフェーズは来ません。ごく自明。
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確かにアイドルや、それに準ずる存在としてのVtuber、「仮面を被って表舞台に立つ」という一面はあります。あなたの中の「何か」を押し殺した先でしか、バズの大台に到達できないケースもあるでしょう。
しかしながら、それでもなお、仮面を貫通し「自然体のあなたを好いてくれる人々」が、真にあなたが巡り合うべき人々です。
そこに群がるライト層は、ある種どこまで行っても有象無象です。
しかしながら「最も音楽にお金を落とす層は、音楽に無理解な層」です。
皆を「2段階で」大切にする。
そんなサイコパスな一面は、必要な「才能」の一つかもしれないです。
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私は、Vtuberではないです(自認)。
私は常に、全く自然体の自分しか出せません。
そして「全く自然体の自分しか出さない」と決めて活動しています。
今も「素直に思ったこと」を全部 書いています。
そもそも視線を浴びるのが苦手だから、向いていないです。
ポリコレも無理です。
大変、偉そうな口をききました。
つつしんでお詫び申し上げます。