宅内LANならぬ宅内ファイバで10GbE環境構築#2
前回、下図のようにOM3のファイバーを通したことで、基幹SWからメインパソコンへは10Gでリンクアップしました。
このあと10Gの回線をNASまで引くこととしたいのですが、我が家の2階には直置きで放置されたAP(図でいくとAP2)があるなど問題を抱えており、ひとまず2階のネットワーク環境を整えることにしました。
1階から2階への配線を新設すればすぐ終わる話です。しかしながら、図面上はアクセスが簡易でも、人が出入りする扉からはアクセスできるものの、PSも無いので、素人が2階の屋根裏へは新たに配線することは無理です。
そこで前回敷設したOM3ケーブルを活用し、新たに2階用のSWを設置することにしました。
上図のように、
①2階クローゼットに情報BOXを設置
②PF管をBOXからmainPC付近まで2階天井裏に敷設、ファイバーを延長(om4)
③情報BOXから新しいAP間に新しくCAT6Aを敷設
④2階天井にAPを設置
とりあえずここまでやることで、10G環境とAPの移設を同時に行うことしました。
①情報ボックス設置
まずば情報ボックスの設置です。
情報ボックスはクローゼット入口の壁面に設置することに。
情報ボックスは河村電器のキャビネットを用意。
そのほかに石膏ボード用のアンカーと、下材を調べる下地探しを用意。
で、サクッと取り付け、配線を通す穴も開けました。
②PF管施工
続いてPF管を施工します。前回TLフレキの内寸14mmではLCが通らなかったので、PF16を用意しました。
また、PF管の中を通すファイバーは、OM4を選択。3でも良かったのですが、距離がジャスト10mだったのでOM3に用意されている10mでは短く、15mでは長い問題が。
そんな時OM4の12mを発見。基幹スイッチからの送り用と、壁のコンセントへの戻し用で2本購入しました。
屋根裏なので写真はありませんが、
無事に施工できまして、PF管にOM4を2本通すことに成功しました。他にも近所のコンセントから電源分岐(要電気工事士資格)し、仮設コンセントの施工をしました。
③CAT6A敷設
先の写真に写っていますが、手持ちのCAT6Aを使用してクローゼットから2階リビングの天井まで屋根裏を配線しました。(屋根裏なので写真はない)
管施工が理想的ですが費用削減のため配線をステップルで柱に固定しました。
また2階天井にAPのプレートを固定し、穴を開けました。
④AP設置
我が家ではciscoのmeraki go GR12というAPを使用しています。このAPは、PoE(Power Over Ethernet)というLANケーブルで電源供給する機能を備えています。
このためPoE SW、もしくはPoEインジェクターが必要になりますが、これまで使用していたハブは10G非対応のため使えません。
このため、新たに10G SWとインジェクターを用意しました。
用意したSWは、中華製のXikestor のSKS1200-4GPY2XFという通称八丁(ロゴが八丁に見えるから)と言われるSWです。
このSWは10GのSFP+を2ポートと、2.5GのRJ45を4ポート接続可能でありながら6000円程度で購入できる、今話題?のSWです。
こちらの第6ポートに基幹SWからの10GbEのファイバーを、第5ポートにMainPCへの送りを、第1ポートにAPを接続しました。ちなみにアンマネージドです。
PoEはUbiquitiのPoEインジェクタがハードオフで1,000円で大量に売ってあったので、1つだけ購入してきたものを使用しています。
こうして、下図のように無事にPoEが送られAP2が天井固定されたのでした。
⑤ファイバー取り出し口
さて、残るはOM4のMainPCへの送りの端末処理です。私が使用した方法は、キーストンと呼ばれるパッチパネルなどで使用されるものの中で、OM3のファイバーを中継するものを、中華AliExplessで購入。
さらにe431ショップでキーストンをJISプレート化するものを購入し、壁から出すことにしました。
ここまで来てようやく2階の配線が完了しました。10GbE化と天井にAP埋め込みも完了し、2.5GbEのReady状態でまずまずの状況です。
Xikestorの怪しげな10GbE SWも今のところ問題なく(本執筆も当該SWを経由したAPを通信している筈)稼働しています。
さて次は難問の基幹SWからNAS間か・・・