レンズ沼あれこれ:TAMRON CF TELEMACRO BBAR MC 80-210mm F3.8/4
今回はタムロンの望遠ズームレンズ、TAMRON CF TELEMACRO BBAR MC 80-210mm F3.8/4です。タムロンの公式サイトの情報から、正式なモデル名は103A、80-210mmズームとしては2代目で1981年に発売されたモデルだと確認できました。同年発売のレンズには75-250mmF3.8-4.5、単焦点のSP350mmF5.6などがありました。望遠レンズ流行りだったんでしょうかね。
マウントはアダプトール2。先に所有していたタムロン28mmF2.8が、M42マウントのアダプターとのセット購入だったため、当レンズもM42マウントのレンズとして使用することになります。「BBAR」はアメリカ向けの輸出モデルを意味します。スクリューマウントなんですが、きっちりすっきり、レンズの上側がちゃんと真上に収まりました。地味にすごい。
U1000円と格安で購入。覗いてみるとカビやらチリやらが見受けられましたが、撮影に大きく影響するものではなさそう。直進ズームで前に押し出すと広角側、手前に引くと望遠側。望遠側でも前玉がびよんと飛び出していかない機構でした。見た目、使用感は悪くない。今どきのズームレンズもこれがいいんじゃない?
TAMRON CF TELEMACRO BBAR MC 80-210mm F3.8/4
マウント:アダプトール2+M42スクリューマウントアダプター
レンズ構成:10群13枚
絞り羽根:6枚
重さ(実測):634g
ちなみにワンハンド・スリーアクションなる意味不明の謎の言葉をタムロンのサイトで発見。「フォーカシング、ズーミング、マクロ撮影をひとつのリングでこなす」というのが定義だそうですが、今となっては時代を感じさせる言葉ですなぁ。あまり世の中には定着しなかったんでしょうね。
レンズ本来の写りは期待薄かな…という覚悟をしていましたが、意外によく写ったのでびっくり。コントラスト、色味とも悪くないですね。
望遠端は210ミリとやや中途半端。本格的な野鳥撮影にはちょっぴり物足りないかもしれません。ですが、身近な鳥さんならなんとか大丈夫そうです。上からヒヨドリ、セキレイ。いずれも石手川緑地にて。
梅の花をピーキーに。逆光ももっとひどい写りかなと思っていましたが、想像していたほどでもなかった。フリンジやボケのなだらかさはもうちょっとかも。味といえる範囲かどうかは少し微妙。
順光でのコントラストや発色は悪くないと思います。にじみが見られるのはもしかすると、カビなどの影響なのかもしれません。それはそうと、屋根の上の太陽熱温水器って、最近はあまり見かけなくなりましたね。
手前のボケと背景ボケの比較。背景をぼかすと急にざわついてうるさくなる気がしました。
テレマクロの名前を持つレンズですから、最短撮影距離の90センチくらいまで寄って花を撮影。なかなかやるじゃん。
もしかすると、じっくり構えてマクロっぽく使ってあげるのがいいかも。さすがに普段使いとしてはちょっとかさばりますし、撮影には一脚が必要。ですが守備範囲は広く、超格安の割にたいへん楽しめるレンズでした。しばらくはつけっぱなしになるかもです。
フレアもゴーストもにじみも味だと思って楽しみましょう。
なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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