レンズ沼あれこれ:Tokina AT-X 28-85mm F3.5-4.5
今回はトキナーの標準ズームレンズ、Tokina AT-X 28-85mm F3.5-4.5です。正式な型番はAT-X 285で、発売は1981〜84年ごろ。トキナーのブランド発足70周年記念サイトでは「高性能、高品質モデルのAT-Xシリーズ」との紹介がありました。この時に発売されたAT-Xモデルとしては、一番の広角(28ミリ)画角をカバーするレンズだったようです。
高級モデルという位置づけの割にはプラスチック部分も多く、金属感はもうひとつかなぁと。それでもズームリングを回してもほとんど長さが変わらない機構や、ボタンを押してマクロ撮影を可能にする機構など、いろいろと凝った部分を感じさせます。
私が所有するモデルはニコンFマウントですが、他にもペンタックスK、キヤノンFD、ヤシコンなどたくさんのカメラマウントモデルを発売していたようです。
例によってU2000円と格安で購入。内部にはカビやらチリやらが見受けられるものの、外観はまずまずきれいです。ただ、コンパクトさを求めたせいか、カメラに装着する際、つかみどころがなく回しにくい。どこをつかもうとしても、絞り環、ズーム環、ピント環と回るリングを触ることになってしまうんですね。少し困りものです。
Tokina AT-X 28-85mm F3.5-4.5
マウント:ニコンFマウント
レンズ構成:10群15枚
絞り羽根:6枚
重さ(実測):485g
X-T1に装着すると、なかなか重厚感のある佇まいになりました。さすがはかつてのフラッグシップ機とハイクオリティシリーズレンズの組み合わせ…と誰も共感しない満足感笑。多少の難には目をつぶりましょう。
街角スナップではさすがにお天気次第ではありますが、ボケ具合や色の表現自体はなかなか悪くないかなと思います。
なんと、身近なところにはやぶさ号が笑
マクロも使えるので、花に寄ってみました。詳しくはわかりませんが、体感15センチくらいまでは近づけそうです。
モノクロでも撮ってみました。アーティストが配置したような絶妙の位置に自転車が。面白いです。
ポイ捨てはダメですよ。手描きの看板って味があっていいですよね。2枚目は2024年で最後らしい、見奈良の菜の花まつりでのひとコマです。
例によってズームレンズはあんまり得意ではないので、ほぼほぼ広角端〜50ミリ付近〜望遠端を行ったり来たりといった感じで撮影しております笑 ただ、そこにマクロが加わるので、使い勝手というか、不器用な私でもバリエーションが少しだけ増えそう。
開放付近だと輪郭がぼやけ気味になりますし、逆光などでもそんなに強烈な個性は感じられません。また、標準レンズとして持ち歩くには重たい気もしますが、写りそのものは決して悪くないと思います。価格を考えれば十分、合格点でしょう。
なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。