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レンズ沼あれこれ:NIKKOR-Q Auto 135mm F2.8

今回はニコンの中望遠単焦点、NIKKOR-Q Auto 135mm F2.8です。ニコンの135mmは1950年代終盤以降たくさんのモデルがつくられており、私が所有するレンズはシリアル番号から1971〜73年ごろに生産されたものとわかりました。(初期モデルは1964年発売)

ずっしりとした金属とガラスの塊感がハンパない。なかなか胸踊る質感のレンズであります。ニコン党の方はすでにご存じかと思いますが、レンズ名がNIKKOR-Qということは、レンズの枚数が4枚ということを意味しています。(※ニッコール千夜一夜物語:第四十八夜)4枚構成でこの重さ…どれだけ密度のある素材なんだか笑

そんな凝縮感ゆえか、それとも135mm単焦点という理由からかはよくわかりませんが、残念ながらあんまり人気はないのだそうです。お手頃価格で美品が手に入ったのですから、当方としては大満足なわけですが。

かつて中古カメラ大好き人であった赤瀬川原平氏は、「ぎざぎざ(滑り止めのこと)がついているところは、間違いなく回すところだ」と書かれていました。なるほどその通り、先っぽのぎざぎざの部分は回して伸ばすとフードが登場。こんなところにも、現行レンズではまずお目にかかれないような楽しさが潜んでいるんです。

NIKKOR-Q Auto 135mm F2.8

<note:NIKKOR-Q Auto 135mm F2.8>
  • マウント:ニコンFマウント

  • レンズ構成:4群4枚

  • 絞り羽根:7枚

  • 重さ(実測):604g

X-T1にセットして使うと、相当の重量級となります。かといって小さなカメラがパートナーだと重さのバランスが悪い。ということで、気軽に街中スナップで…というわけにはいかないようです。はっきり言って気合が必要かと笑

どんよりした雨の日に、あえてキラキラした花の写真を撮りに出ました。無理矢理感があんまり出なかったのは、やはりレンズのおかげでしょうか。上質感のあるシャドウの沈み具合に加えて、抜けの良さも感じられます。

Fujifilm X-T1+マウントアダプター 1/60s iso320 WB曇り
Fujifilm X-T1+マウントアダプター 1/60s iso320 WB曇り

本当はしずくまで寄りたかったんですが。何しろ最短撮影距離は1.5メートル。これがいっぱいでした。

Fujifilm X-T1+マウントアダプター 1/60s iso640 WB曇り

晴れた日に自転車を飛ばして諸山積神社まで。お掃除中の女性から「ヤマザクラが満開ですよ。ソメイヨシノは奥から順に咲いていきますから、またどうぞ」とお声がけいただきました。ありがとうございます。

Fujifilm X-T1+マウントアダプター 1/180s iso200 WBカスタム

なかなか風情のある神社なので、たまに撮影に行かせていただいております。

Fujifilm X-T1+マウントアダプター 1/250s iso200 WBカスタム
Fujifilm X-T1+マウントアダプター 1/180s iso200 WBカスタム

モノクロでも撮影。ニッコールレンズの質実剛健ぶりが発揮できているかと思います。

Fujifilm X-T1+マウントアダプター 1/125s iso200
Fujifilm X-T1+マウントアダプター 1/1000s iso200
Fujifilm X-T1+マウントアダプター 1/125s iso200

重量級の中望遠ですから、もちろん軽快さやスピード感を求めていはいけません。風景や被写体とじっくり対峙して、質実剛健ぶりを味わうのが吉。なんて書くと、何でミラーレス使ってんだよ!と突っ込まれそうですが笑

いずれにせよ、楽しい撮影時間を過ごせる一品かと思います。もし、お手頃な美品が手に入るようであれば、ぜひ一度試してみていただきたいです。

Fujifilm X-T1+マウントアダプター 1/250s iso200 WBカスタム

なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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