レンズ沼あれこれ:RMC Tokina 35-105mm F3.5-4.3
今回はトキナーのズームレンズ、RMC Tokina 35-105mm F3.5-4.3です。RMC Tokina 35-105mmには前期バージョンと後期バージョンがあるのだそうで、F値がそれぞれ3.5-4.3、3.5-4.5となっています。手許のレンズは3.5-4.3。1980年ごろに生産された前期型と思われます。
直進ズームでマウントはM42スクリューマウント。他にペンタックスKマウント、ニコンFマウント、ヤシカコンタックスマウントなどが発売された様子。ですが、オリンパスへとOEM供給された同スペックのレンズもあるのだそうで、とにかくたくさんの35-105mmが存在するとのこと。それだけ人気があったのかどうかはよくわかりませんが、ちょっと不思議…
U2000円で購入。外観はやや汚れが見受けられるものの、光学系は十分実用レベルでした。一番手前が絞りリング、先がズーム兼ピントリングで、その間に近接のピントを合わせるためのCLOSE FOCUSリングがあります。
RMC Tokina 35-105mm F3.5-4.3
マウント:M42スクリューマウント
レンズ構成:13群16枚
絞り羽根:6枚
重さ(実測):440g
3つのリングがあるというのも不思議な感じではありましたが、使ってみて納得。最短撮影距離が1.6メートルなので、通常だと被写体に全然近づけないんです。そんな時、ボタンを押しながらCLOSE FOCUSリングを使います。直進ズームはもちろんですが、今どきのレンズではお目にかかれない仕様ですな。
E-M1mark2に装着すると、なかなかどっしりした佇まい。重厚感のあるいい顔をしてるよなぁという気持ちになります。道楽者を満足させるに足る面構えでございます。撮ってみた印象としてはコントラストが少し低めで、やや寒色系。独特の色あいが出ているでしょうか。
かといって、時折おや?と思う色あいが出ることも。
背景に光を意識的に入れるとフレアっぽくなりますが、これはこれで味かな。ちなみに、ズーム兼ピントリングは、回すといっぺんに前群が回る仕様。よって、花形フードは使えません笑
ボケ具合もチェック。F値はそんなに明るくはないものの、一応望遠レンズですし、望遠側ではそれなりにボケます。
モノクロでは、いつも目にする光景にちょっとだけストーリーが加わる(気がする)。ピカピカの街並みではないので、いつも楽しい。
見た目の満足感もありますし、なかなかいいお買い物だったかと思います。ペン系にはちょっと似合わないので、やっぱりレトロごついカメラにセットして使いたいタイプ。街中スナップではちょっと存在感がありすぎのような気もしますが、それはそれ。モノクロ縛りで一日通してみるのも楽しそう。
なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。