レンズ沼あれこれ:TAMRON BBAR MULTI C. 135mm F2.8
今回はタムロンのアダプトール時代の単焦点レンズ、TAMRON BBAR MULTI C. 135mm F2.8です。タムロンの公式サイトの情報では、正式なモデル名はCT-135、1976〜79年に発売されたモデルだそうで、私が先に所有していた28mmf2.8とは兄弟分のような関係のようです。
タムロンの製品情報には「クラス最小型軽量の明るい(F2.8)レンズ」とありましたが、確かに他社の135mmと比べると驚くほどコンパクト。質感もなかなかいい感じで期待が高まりました。
ちなみに、私が購入したレンズはオリンパスOMマウントとのセットでした。現状、装着できるカメラもアダプターも持ってないなぁということで、残念ながらアダプトール〜OMマウントが浮いちゃいましたね。
鏡筒組み込みの短めフードがついています。28mmf2.8と同じく、ピント環、絞り環には鮫肌っぽい滑り止めが巻かれており、一部では「鮫肌ローレット」と呼ばれているのだとか。BBARの刻印はアメリカ向け輸出仕様レンズに刻まれたもの。鮫肌がアメリカ人好みなのかどうかはサッパリわかりません。
TAMRON BBAR MULTI C. 135mm F2.8
マウント:アダプトール交換式(OMマウント付き)
レンズ構成:4群4枚
絞り羽根:6枚
重さ(実測):375g
手許のレンズは多少チリ・ホコリの混入があったり、絞り羽根の動きが渋かったりと万全の状態というわけではないのですが、値段が安かったのでまあ、納得の範囲でしょう。
撮影に出た日は季節外れの寒気に見舞われ、荒れたお天気。その影響もあって、発色は正直なところ、あまりピンとこなかったですね。少しアンダー目で撮ったほうが、質感が上がる気がします。船の金属感とか、ざわつく水面とか。
あまりいいシチュエーションには出会えなかったのですが、逆光のテストも。予想通り、画面真っ白という感じですがこのあたりは織り込み済み。
むしろ、個人的にはカラーよりもモノクロの写りのほうががお気に入りです。
こちらは別の日に近くの海岸まで出向いて撮影。当方、撮り鉄のセンスはなさそうですな笑
ボケ味だったり色味だったり、あんまりこれといった個性が見えないレンズではありますが、モノクロだとだんだん楽しくなってくる不思議なタイプでもあります。私の中ではモノクロスナップでもうちょっと使い込んでみたいなという印象を持ちました。
私が所有するタムロンのアダプトールマウントレンズはそんなに数はないのですが、割に当たりが多いような気がしています。オークションで売りに出されている値段もお手頃ですしね。バーゲンレンズ好きには意外な狙いどころかもしれませんよ。
なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。