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レンズ沼あれこれ:フジフイルムX-T1とVOIGTLANDER COLOR-SKOPAR 20mm F3.5 Aspherical SLⅡ
今回はVOIGTLANDER COLOR-SKOPAR 20mm F3.5 Aspherical SLⅡを、フジフイルムX-T1で使っていこうという撮影記です。アダプターとして使用するのは中一光学のLens Turbo Ⅱというフォーカルレデューサー。つまり、カメラはAPS-Cセンサーですが、ほぼほぼフルサイズ画角で撮れちゃうという仕様になっています。
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所有するカラスコ20ミリはニコンFマウント。今までニコンD90やD70では使っていましたが、ミラーレスでは試したことがなかった。20ミリレンズですから、計算上は21〜22ミリ相当となるようで、“ほぼ”表記通りの画角が得られることになります。
レンズ自体は2009年ごろに発売が開始されたものなので、そんなにオールドってほどでもない。ですが、収差・歪みもそれなりにあるので、なんだかすごくオールドレンズっぽい画になるんですね。今回は相棒がフジフイルムX-T1ですから、フィルムシミュレーションのクラシッククロームを選択。さらにオールドっぽさを引き出そうと頑張ってみました。
前述の通り、お高い高性能広角レンズとは違って、だいぶツッコミどころのあるレンズですが、それはそれ。可愛げのある個性ととらえましょう。広角らしくつい大きく広がる空を見上げたくなっちゃいますけど、周辺は“あれれ?”という感じ笑 そんな部分が妙にオールド臭い。
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被写体にはそれなりに近づいて撮れるので、手前に何か置くのがいいかも。クラシッククロームらしさが冬の空気にぴったり。
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普通に街中スナップすると、ちょっとスマホ写真っぽくなってしまうかも。自然といえば自然?
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カメラを傾けて撮ったりすると、歪みもあんまり気にならなくて、迫力が出る気がする。
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今回はボケを意識して開放気味で撮影しているため、SSはけっこうな数値となっています。フォーカルレデューサーの特徴として、F値が1段ぶん明るくなりますから、そのあたりもちょっとした副産物。
このセットだと、いつもと違った世界が楽しめる気がします。もっとも、フルサイズ機を普段使いにしてらっしゃる方には、全然関係ない話なんですけどねぇ笑 もしフォーカルレデューサーをお持ちであればぜひ、手持ちのレンズでいろいろと試してみてくださいね。
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なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。