ヤマガラのお話
今回はヤマガラのお話。
なかなかすばしこいですが、たまに至近距離まで近づいてくれますね。可愛らしい。こんなポーズをとると、意外にたくましい足をしているのがよくわかります。
ちなみにヤマガラとは漢字では山雀と当てるようです。
いつ頃の話なのかは詳しくわかりませんが、柳田国男『野鳥雑記』によると、その昔はスズメの事をクラと呼んでいた時代があるとのこと。時間とともにクラ→カラと変化していったのでは、との想像は容易でしょう。
クラと呼んだ頃の名残が呼び名に残っているのはヤマガラだけではなく、シジュウカラ、ゴジュウカラ、ヒゲカラ、ルリガラ、コガラ、ヒガラなどなど。たくさんありますね。こうした呼び名は、割に古い時代からあったのかもしれません。
ヤマガラは生物学的な分類上、スズメ目シジュウカラ科コガラ属に分類されます。ですから、大きく見るとスズメの仲間。ヤマガラをヤマガラと名付けた人物はおそらく、進化やDNAの知識などは持ち合わせなかったと思われます。それでもスズメ=クラと関連付けた鋭い観察力には敬服するほかありません。
私はまだまだバードウォッチャービギナーですから、遠目に見ると何の種類の鳥だかさっぱりわかりません。修行が足りん!と怒られそう。
それはそうと、スズメとはかつて小さなサイズの鳥の総称だったのだともいいます。何でもかんでもスズメと呼んでおけば、あながち間違いではない?(開き直り…)