レンズ沼あれこれ:NIKKOR 20mm F3.5
今回はニコンNIKKOR 20mm F3.5です。先代ともいえるNikkor-UD Auto 20mm F3.5の発売が1968年。ニッコール千夜一夜物語:第二十夜によると、フィルター径52ミリにはこだわりがあり(※先代は72ミリ)、6年後の72年に20mmF4として達成されたのだそう。そういえば手許のレンズもフィルター径は52ミリ。つまり直接的にはF4モデルの後継者といえるでしょうか。
我が家のレンズ箱を整理していて見つけたもの。いつどんな経緯で買ったのか、まったく記憶にないんです。20mmの広角単焦点は同じニコンFマウントのカラースコパーを持ってたりもするので、どうしても広角レンズを使いたかったタイミングがあったのかも。今となっては我ながら謎です。
シリアルナンバーを確認すると1978年製だったのでそんなに古くはないのですが、見た目はけっこうダメージが見受けられます。カラフルなはずのF値表示の数字もくすんでますし、ピントリングも傷だらけ。フィルター装着部分のフチも黒の塗装が少し剥げています。これが使い倒した結果なのかどうかはよくわかりません。まあ好きですけどね、こうした歴戦の勇士感。
NIKKOR 20mm F3.5
マウント:ニコンFマウント
レンズ構成:8群11枚
絞り羽根:7枚
重さ(実測):234g
マイクロフォーサーズ機で使うとフルサイズ換算40mmの画角です。標準レンズよりもちょっと広角というくらいですね。もしかするとコントラストの高さや鮮やかな色味には欠ける写りかもしれませんが、それでもニコンらしい落ち着きのある質実剛健の画といえるでしょうか。
こちらは神社での1枚。お酒の小瓶はお賽銭代わり?開放F値は3.5ですが、それなりにボケ味もコントロールできる印象です。
最短撮影距離が30センチくらいなので頑張って被写体に寄ってみましたが、本当はもっと近づけるはず。
逆光では開けても絞ってもあんまりきれいなゴーストが出なかった。ファンタジックな表現が欲しいときには向いていません。素直に他のレンズを選びましょう。
シャドウの沈み込みがいい感じなので、むしろモノクロが向いているかもしれないなと思ったりします。
普段使いのカメラはAPS-C機だったり、マイクロフォーサーズ機だったり。街角スナップが中心ですし、絶景を高精細で撮りたい欲はあまりないんですよね。見た目のクラシカルなスタイルや気軽に持ち出せる点を考慮すると、自分にとってはちょうどいいレンズだなと感じます。
なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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