レンズ沼あれこれ:Tokina SZ-X 80-200mm F4.5-5.6
今回はトキナーの望遠ズームレンズ、Tokina SZ-X 80-200mm F4.5-5.6です。正式名称はSZ-X200。手許のレンズはミノルタMDマウントモデルですが、eBayでチェックするとほかにキヤノンFD、ペンタックスKA、ニコンFモデルなどもあったようです。同スペックのAT-Xモデルや型番が異なるSZ-X845モデルも存在するので、比較的初期の廉価バージョンという位置づけでしょうか。1980-90年ごろのレンズかと思われます。
外観はキレイなのですが、バルサム切れらしきくもりがあります。質感や操作感は悪くないので、ちょっと残念。ちなみに、The history of Tokina 1950-2020には、「1981年高品質のレンズシリーズトキナーAT-X(アドバンストテクノロジーX の略称)とコストパフォーマンスの高いレンズシリーズのトキナーSZ-X(SYSTEM ZOOM X の略称)の 二つのラインアップを発表」とありました。SZには意味があったんだ!
要はコスパ重視の下位モデルということが確認できました。海外のオークションサイトでは数は出回っているようですけどね、日本ではあまり見かけないような気がします。
Tokina SZ-X 80-200mm F4.5-5.6
マウント:ミノルタMDマウント
レンズ構成:?群?枚
絞り羽根:6枚
重さ(実測):395g
今回はマウントアダプターを介してフジフイルムX-T20にセット。80-200mmの割にはコンパクトで、マウントアダプターがなければかなり小型だと思います。とはいえ、直進ズームを伸ばすとやっぱり長い。MACROの表記もありますが被写体に近づけるわけではありません。最短撮影距離は1メートルほど、あくまでテレマクロ的な感じですね。
レンズ本来の写りは期待薄だろうなと覚悟の上で撮影。モノクロを中心に撮ろうという方針でしたけど、カラーも試しています。フレアっぽく写るのは想定内。うまくコントロールできれば、ミスト系フィルターを使ったかのような雰囲気にもなろうかと。
ここからは予定通りにモノクロで。グレインエフェクトをプラスしています。
トンボがとまっているのは、路地裏の小さな川に捨てられた傘の柄の先っぽです笑
テレマクロで植物を撮ると、うまい感じに背景がボケてくれます。
日課となった夕刻スナップから。沈む夕日が不思議な感じに写ったので、面白かった。
あくまでシチュエーションによりけりですが、モノクロ撮影メインでのんびり遊びたいときにはこれはこれでアリかと思います。本来の写りであればどうだったかな?との思いはありますけどね。
なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。