レンズ沼あれこれ:HELIOS AUTO 135mm F2.8
レンズ沼とはよく言ったもので、カメラ・レンズ遊びを始めてからはや二十数年。手許にはあれやこれやと一眼カメラ用のレンズが増えていき、マウントアダプターの数は把握するのも億劫なくらい。何より、沼から抜け出そうという気がハナから一切ないものだから仕方がないっすね。
ここらで一丁、持ちレンズについて情報整理してみるかということで、カッコよく言えばデータベース化にチャレンジしたいと思い、筆を執った次第であります。
残念ながらいわゆるヴィンテージ、銘玉と呼べるようなレンズは予算上揃えていませんし、それぞれ経歴不詳の傷あり小難ありといったシロモノばかり。こんな情報に世間様の需要があるかといえばかなり疑問でもありますが、それはそれ。物好きなやつもいるんだねぇと笑ってあげてください。
中にはオールドレンズとは呼びづらい中途半端な年代のレンズも存在します。ただそこは拡大解釈、現行レンズとは違った個性があるという意味で仲間に入れていこうかなと考えています。
HELIOS AUTO 135mm F2.8
マウント:M42スクリューマウント
レンズ構成:8群?
絞り羽根:6枚
重さ(実測):337g
市場に比較的たくさん出回っているHelios44-2という同じM42スクリューマウントの旧USSR製レンズがありますが、手許のレンズは日本製。いつ、どんな経緯で購入したのか全く記憶がなく、長らくケースに眠っていたレンズです。海外では、お手頃価格のポートレートレンズとして愛用する方もいらっしゃるようです。
ちょっと可愛らしいビジュアルながら、実はずっしりとして金属とガラスの塊感たっぷり。非常にそそる佇まいです。レンズフードは鏡筒組み込みの仕様となっており、外せません。
当方の普段使いのカメラは基本的にFujifilmのAPS-C機かOlympusのマイクロフォーサーズ機。マウントアダプター必須です。135mmレンズだと中望遠というよりも、もう少し望遠寄りの画角となります。最短撮影距離も1.5mくらいなので、被写体の近くには寄れません。
後ろボケは背景次第ではちょっとうるさく感じるかも。ですが、独特の哀愁を帯びた色あいが好印象。古いレンズでは往々にしてコントラストが低めのレンズもありますが、こいつはびっくりするような個性を発揮してくれるので、撮るのが楽しくなってきます。
異空間に導かれるかのような味(クセ?)がある写りで、絞ってもそれほどシャープにはなりません。記録写真には向きませんね。また、135mmという画角も使いどころが難しかったりします。ですから、晴れた日の時間的に余裕がある時のお写んぽレンズといった感じでしょうか。オールドレンズというのは基本的に、そうした付き合いをするものかもしれませんけど。ポートレート用として使うには技術が必要かも。
もしお手頃価格でいい状態のものが手に入るのであれば、持っておいて損はない逸品かと思います。なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。