みつめてナイトR~大冒険編~上
今回はプレイ日記を見送ってた『みつめてナイトR』で~す。
レビューしても批判的な内容にしかならないので、
どーしたもんかと思ってたんだけど。
アーカイブスでも配信されてることだし、
資料としてまとめておこうかなーと。
さてさて。
美少女ゲーム(ギャルゲー)の先駆けとして、
『ときめきメモリアル』が大ヒットしたじゃん?
そうして美少女ゲーム業界をリードするようになったコナミが、
お次はファンタジー版の『ときメモ』を作ったわけ。
それが『みつめてナイト』なのよ。
『ときメモ』のノウハウをフルに活かして作ったんだね。
そっちもいずれレビューしたいとは思ってる。
んで。
その『みつめてナイト』のJRPG版として発売されたのが、
今回ご紹介する『みつめてナイトR~大冒険編~』。
ちなみにJRPGってのは「日本製のRPG」のことだよ。
うちのブログでは、本来のRPGとは別物として扱ってますぅー。
『みつめてナイトR~大冒険編~』では
女の子要素を活かすため、着せ替えシステムを実装。
要は『To Heart 2』からの『ダンジョントラベラーズ』ってこと。
総勢10人以上のみつめてガールズで、
着せ替えしながらJRPG!
これは是が非でも、水着を着せて冒険しないとねー。
ところが…。
上の二枚のスクショをご覧いただきたい。
中央にいる女の子は『村人A』や『一般人B』じゃないぞ。
前作『みつめてナイト』ではヒロインだったのよ。
…そう。
これが、このゲーム最大の大失敗なのだ。
リストラである。
キャ、キャロルを仲間にできない…だってえ~?
『みつめてナイト』のジャケットを飾ってたお姫様も、
仲間にならないっていうね。
マジで開発は何を考えてたんだ…。
ほら、続編が前作と同じキャラを起用する場合は、
絶対条件ってのがあるでしょ?
前作のキャラがプレイアブルなものとして使えたなら、
続編でも全員揃ってないと、話にならないわけ。
それができないなら、続編ではキャラを一新するしかないんだよ。
NPCにまわしてお茶を濁すなんて、もってのほか。
…ね?
キャラごとの工数だとか、CVのギャラだとか、
そんな開発の都合は知らないんです。
ユーザーにとって、嫌なもんは嫌なんです。
それを『みつめてナイトR』はやってしまった。
タイトルの『R』はリストラクチャーって意味だったらしい。
リストラを敢行した理由は、
女の子ひとり当たりの工数がでかすぎるから。
あと一部の女の子は、髪型の都合で着せ替えできなかったため。
(攻略本のインタビュー記事に書いてある)
女の子要素をアピールするための着せ替えシステムなのに、
着せ替えシステムを優先して女の子を削るなんて…。
そしてリストラされた女の子たちは、
単なる街の住民や村人にされてしまったのです。
残ったのは5人だけ…。
しかも、この5人からさらに減るんだぜ?
主人公は最初の街で5人の女の子から2人を選び、連れて行く。
…リストラで5人まで減らしたうえでの追い討ちである。
OPアニメでは5人で戦ってるんですけどねえ。
いつでも入れ替えできたら、よかったのにね。
ゲームの途中で一度だけ、2人のうち片方を交替できるけど、
女の子によっては条件が厳しいし(しかも期間限定)。
しかも離脱した時限定で、
そのヒロイン専用の『水着』が入手できるという仕様…。
水着だけあっても、着れないだろ!
(二週目以降に同じヒロインを仲間にして、やっと使える)
んで、女の子にはそれぞれ『相性』があって、
仲の悪い者同士だとギスギスする。
主人公との間には友好度が設定されてるものの、
女の子同士が冒険を通じて仲良くなることはないので、
ギスギスはずっと続くのだ。
ヒロイン同士がウザがってるの、見たい…?
このへんもズレてるんだよね。
まあ、その場面が含まれてる
『移動パート』は少ないのが救いだけど。
とりあえず2人を選んで、冒険へ。
バトル画面は『幻想水滸伝』と同じだね(メーカーも同じ)。
こっちは着せ替えシステムで手いっぱいだから、
流用しちゃえってことだったのかな。
チビキャラの動きなんかも『幻想水滸伝』と一緒。
ちなみに『幻想水滸伝』では前列と後列に3人ずつ分かれ、
合計6人の編成で戦ったのよ。
それと同じバトル画面を引っ張ってくるなら、
5人全員連れてきゃいーじゃん!
主人公+ヒロイン×5で、ちょうど6人でしょ?
バトル画面も余白で駄々余りなんだし。
内容はキャラゲーにありがちな、ごく普通の平凡なJRPGだ。
特に目立ったシステムはなく(ん?)、
難易度もヌルヌルのユルユルでお届けされてる。
ザコは目を閉じてても勝てるし、
ボスもMPさえ回復しておけば問題ない。
経験値は敵とのレベル差によって大きな補正が入るから、
最低限戦うだけでも適正レベルを維持できる。