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DEAD OR SCHOOL ~その1~難しいって面白い!
地上を『腐敗生物』たちによって蹂躙され、
人類が地下生活を余儀なくされてから三世代…。
ヒサコは祖母の語る『学校』に憧れ、
地上を取り戻すことを決意。
持ち前の度胸と戦闘センスを活かして突き進む。
果たしてヒサコは…人類は再び地上で暮らせるのか?
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それが今回ご紹介する個人的神ゲー、
『DEAD OR SCHOOL』です。
プレイしつつスクショを撮っておくべきだったよ…。
クリア後に回収した写真ばかりなので、
そのあたりはご容赦を。
さてさて、そんなわけで
『DEAD OR SCHOOL』が始まったんですが。
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ぶっちゃけると、このゲームはかなり難しい。
見た目にはオーソドックスな2Dアクションなんだけどね?
まあ聞いてくれ。波よ聞いてくれ。
確かに2Dアクション…なんだが、
実はこれ、操作系統はFPSとかTPSに相当するのよ。
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エイムで狙いをつけ、トリガーで発射。
そういうことです。
昨今ではFPSやTPSも人気のジャンルだよね?
でも昔はマニアックなゲームとされてて…。
私もあんまり馴染みがないんだ。
『バイオ4』くらい?
だから「歩きながら狙いをつける」とか、できないわけ。
そこまでのスキルは私にはございません。
しかし『DEAD OR SCHOOL』では、そのセンスが求められるのね?
いやー正直、初めて触った時は「やべえ」と思った。
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またゲーム画面に対して、キャラが小さいこともあってか、
エイムの赤線がすんごい過敏に動くの。
足場も悪い中、このデスクリムゾンで
どうやって小さな敵に狙いをつけろって…?
まず、操作に慣れるまでが難しい。
でもって、操作に慣れてからも難しい。
だって腐敗生物どもは全力で殺しに掛かってくるんだもん。
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特に射撃してくるタイプが厳しい。
一定の間隔でずっと撃ち続けるのよ、ず~っと。
その間隔も短い。短い。
一瞬の隙を突き、仕留めるのだ。
もちろん腐敗生物は常に一体とは限らないわけで…。
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何もできずボコボコにされることもしばしば。
これが『DEAD OR SCHOOL』だ。
このゲームバランスってのは、
そのゲームの評価自体さえ決めるよね?
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前にレビューした『スパロボF』なんて、
ゲームバランスがあまりに劣悪だったじゃん?
『スパロボF』の場合は理不尽な難しさでもあったしね。
…そう、理不尽な難しさ。
プレイヤーからとにかく手段を奪うところが、
理不尽だったわけだ。
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それと違って、この『DEAD OR SCHOOL』は
ちゃんとプレイヤーに多くの手段が残されている。
要するに「攻略法のある難しさ」ってわけ。
「攻略し甲斐のある難しさ」とも言えるかな?
確かに難しいが、手段は残されている。
生き残るための手段が。
安直に「難しい=酷いゲーム」と考えちゃいけないのは、
こういうゲームがあるからだ。
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ただ、『DEAD OR SCHOOL』は
難易度設定をイージーにしても、まだ難しいかも。
やっぱり操作系のハードルが高いのかなあ…?
しかし…しかし、ですよ。
仮に簡単だと、このゲームは成り立たない。
何が成り立たないって、ゲームバランスじゃなくって。
世界観が成り立たないんです。
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人類は腐敗生物に尊厳も文明も奪われて、
地下で細々と生きるしかないわけよ。
食糧事情なんかも切羽詰まってて、死滅も時間の問題だ。
そんな絶望的な状況を、
ヒサコがひとりでひっくり返そうっていうんだ。
それ相応の難しさでないと…ね?
難易度がゲームの雰囲気作りに貢献してるわけ。
そのあたりは元祖『バイオハザード』に通じるものがあるかも?
『バイオ』って当初は
マニア向けに作られたゲームなもんで、
難易度も高めだったのよ。
カプコンさんもホラーゲームが
あれほど売れるとは思わなかった。
だから「難しくてクリアできない」ってユーザーも多くて。
続編の『バイオ2』は一気に難易度を下げたんよね。
けど『バイオ』はサバイバルホラーである以上、
簡単すぎたら成立しないわけで…。
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『DEAD OR SCHOOL』は簡単じゃいけないってこと。
腐敗生物どもから地上を取り戻すのは、本当に大変なのだ。
つづく。