アホと地頭には勝てぬ

第86代内閣総理大臣:森喜朗と、第42代アメリカ合衆国大統領:ビル・クリントンとの会話

森)Who are you?(英語が苦手な森氏の、How are you?の間違い)
ビル)ヒラリーの夫です。
森)me too!(満面の笑みで)

これを耳にしたのは2000年頃だった。

森喜朗氏の総理大臣在任期間は日本にいなかったため、彼の政治や人となりについてあまり良く知らないのだが、「有能な政治家」という印象だけは少なくとも無かったし、失言の帝王だとも聞く。

このアネクドートは、もちろんフィクションであろうが、なんと良くできていることだろう。森喜朗氏を、端的に、如実に表している。ちなみにこの時期のヒラリー・クリントンは米国初の女性大統領を視野に、世界的に注目を集めていた。ビルはそれを上手く利用した訳だが、森喜朗氏のアホなところだけでなく、まぁビルの小賢しいところも余すところなく表現されており、幾重にも良くできたアネクドートである。こういう文章をモノする作家は、私の好み。作った人誰なんだろ？

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我が愛すべき日本国、その代表者である首相がこのようにアホであるだなんて、まさか、まさか、そんな訳があろうはずがない。と、信じたい。

しかし、残念なことに、(このアネクドート自体は作り物であろうが)、もし仮に言っていたとしても全く驚かないという、いかにも彼が言いそうなことだと、そんな風には思える。

森喜朗氏だけではなく、我が国の政治的権力者のアホさは、残念ながらとどまるところを知らぬ。

以前どなたかの文章で、

悪人に支配されるのは構わないが、アホに支配されるのは肌に粟が立つ

というのを読んだが、私も賛同する。アホな大将敵より怖い、のだ。

史上最強のアホな宰相ランキングは今度作ってみたいものである。

森喜朗氏はちなみに早稲田卒とのことだが、学歴は関係ない。アホはアホである。

それから、私が他人を見下しアホ呼ばわりしている訳ではないので悪しからず。なんなら、私が究極のアホだから、類似性を見出せる訳である。賢人にはアホの気持ちは分かるまい。

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アホにも多様性がある。

アホな首相と言って目を閉じれば浮かぶあの顔もこの顔も、みんな十把一絡げにしては失礼なほど、バラエティに富んだアホである。

言葉の数が少ない
黙れない
我慢できない
聞かれたことに答えられない
覚えられない

それらをさらにごった煮にして抽出すると、やはり、

権力やお金を手に入れること、それ自体が目的となってしまって、政治そのものへ割く思考が浅い(または思考停止)ということが挙げられるのではなかろうか。

これがつまり、アホに見える原因ではないだろうか。

アホに支配される恐ろしさを、実感しているが、最近は更に、もう一つ先の恐ろしさを知った。

私たちは、アホに支配されているばかりか、

犯罪者に支配されているのだ。

そこら辺のホラー作品なんて、目じゃない。
支配者が「アホで犯罪者」だなんて世にも恐ろしいことがあり得るだろうか。

警察や司法、メディアもアホで犯罪者の片棒を担ぐ。市民からは声が上がらない。
元々希薄ではあったが、民主主義からすっかり降りたように見えるこの国は、一体どこに向かうのか。