詐欺師に電話をねだる。

やっぱり詐欺師と会話を続ける意味は無い。

でも、中の人とは1度話してみたい。その思いは抑えきれなかった。

親友に相談したら、

「やっちゃいなよ。LINEしちゃダメ、と言っても、しちゃうでしょ。こうなったら、とことんスッキリするまで気持ちをぶつけたら良いよ。

彼と関係続けたいわけでもないし、どうせ離れたいんだから、全部伝えて損は無いし、聞きたいこと聞いてみる権利がひーにはあるよ。」

と、背中を押してくれた。

やっぱり私のことをよく分かってる!

彼女とライブチャットで並行しながら、詐欺師とLINEを始めてみた。

私「ヤン、今、忙しい?」

ヤン「今、勉強してるよ。どうしたの?」

親友と並行チャットでなんて言おうかどうしようか、とキャピキャピしていたら、追いLINEをくれた。

ヤン「なんで何も言わないの?」

私「10分だけ、時間ない?」

ヤン音声メッセージ「今は無理だよ。勉強中だから。」

背景の音楽がクラブみたいな大音量で、親友と「ぜってー勉強はしてねーな!」とキャピキャピしてまた返事が遅れていると、また追いLINEが来た。

ヤン「10分で何がしたいの?」

私「話がしたい。あなたのことを忘れられないのは、あなたのこと何も知らないからだと思う。

私は、あなたのプロフィール写真に使われていたあの男の人が好きなわけじゃなく、あなたの声が好きなの。

あなたの言ってたことが全部嘘だったと分かった後でも、良い声だと感じるし声が聞きたいと思う。

でも、その声の持ち主のあなたのこと、何も知らない。だから理解したい、きちんと会話をしてみたい。それで、気分が良くなると思う。

私からあなたに最後のお願いだよ、5分でいいよ。

5分時間をくれれば、もうこれ以上邪魔しないし、私のことブロックして、削除したら良いよ。」

電話をかけてみる。出ない。

ヤン「今、家なの?」

私「うん。旦那はまだ帰ってない」

ヤン音声メッセージ「こんなの、バレたらまずいだろ」

再度電話をかける。出ない。

私「そうだよ、こんなの良くない。だからこんなに一生懸命あなたを削除しようとしてるんだよ。どうして電話に出ないの?」

と送ったところで、まぁ、やっぱり詐欺師と電話でお喋りなんて、無理か~と、諦めてリビングに降りたとたんに、着信!!

実際話せると思ってなかったから、心の準備まったくできていなかった。。。

次回、詐欺師との7分間の電話の内容です。

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