学問の神様、来るのが10年以上遅れました(一人旅8日目 in福岡)
中洲でふくらはぎだけスッキリした翌日、福岡滞在2日目。
福岡に来るのはこれで人生で2回目だが、初めて来た時は、猫島で有名な「藍島(あいのしま)」という離島へ行って、時間の許す限り猫を見て癒されていた。
また行きたい気持ちもありつつ、せっかくなら行ったことの無い場所へ、ということで太宰府天満宮へ。
日本史でもお馴染み、菅原道真を祀る神社である。
平安の時代にDaiGo醍醐天皇の右腕まで上り詰めたが、政略によって無実の罪を着せられてしまい、今でいう京都からこの場所、太宰府に左遷され、そのままこの地で亡くなっている。
その後は怨霊としてめっちゃ怖がられたり、雷の神様扱いされたりを経て、今は学問の神様として、ここ太宰府天満宮に祀られている。
駅に着いた途端、多くの参拝客が目に入った。一人旅も一週間を過ぎ、すっかり曜日感覚が麻痺し始めていた僕は、この人気を見てから今日が日曜日だという事実にようやく気が付いた。なんと幸せな感覚か…。
本殿は改修中とのことで、その手前にある仮殿で祈願が行われていた。
受験前は学生たちがこぞってお参りに来るんだろうなぁ。
ふらふらと周辺を散策していると、飛梅(とびうめ)が目に入った。これもぜひ見ておきたかったスポットである。
菅原道真が太宰府へ左遷される際、自分の邸宅で大切に育てていた梅の木に別れの句を読んだところ、それに呼応した梅が一夜で太宰府まで飛んできた、という伝説が残っている。
「いやホントかよ」が正直なところだとは思うけど、どうせ真偽は確かめようが無いので、神話同様に物語として味わうべきだと思う。うやむやな物事に対して事実を追求することだけが人生の楽しみでは無いのだ。
太宰府天満宮の周辺にも参拝スポットが複数あるので、続いてそちらへ向かうことに。
「九州最古のお稲荷さん」として親しまれる天開稲荷社や、
玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀っている、竈門(かまど)神社へ。
よせばいいのに徒歩で向かったところ、緩やかな登り坂を30分ひたすら歩く羽目になった。素直にバスを使えばよかった…。
この竈門神社は『鬼滅の刃』の主人公および妹の苗字「竈門(かまど)」の名を冠していることや、作者が福岡出身であるということから、聖地として急に知名度が上がったようだ。
(なお竈門神社は福岡に2ヶ所あり、ここの他にもう1ヶ所「溝口竈門神社」が筑後市にある)
テレビアニメと映画が社会現象になってから既に3年ほど経過しているが、絵馬には『鬼滅の刃』関連の絵が目立つ。根強い人気である。
余談ではあるが、当時ジャンプをリアタイで読んでいた僕は『アクタージュ』をかなり推していた。
作品内容とその顛末については調べれば出てくるので、ご存知でないかつ興味があれば、検索していただければと思う。原作者は今なお反省しろ
太宰府の散策を終え、再び博多へ。今日は他県への移動はせず、ホテル周辺でゆったりすることに。
博多豚骨ラーメンは昨日に堪能したので、この日の晩御飯は「元祖もつ鍋楽天地」に入店した。
周りの方が複数人でもつ鍋をつつく中、一人カウンターでお酒も飲まずに食べるにはなかなかの強いメンタルが必要である。僕はそちら側の人間だ
明日はいよいよ九州を離れ、中国地方へ。
続く