読む人の「楽しい!」は伝わる
絵本の読み聞かせ。読む側が楽しい、面白いと思って読むと、聴く側にその楽しい気持ちが伝わります。
楽しいという気持ちが、口調ににじみ出るのでしょうか。それとも、好きで暗記するほど何度も読み、滑らかに読むことが出来るから、聴く人の耳に心地よく届くのでしょうか。
主役は絵本、読む人は黒子、と思っていても、楽しい気持ちが伝わるのは素敵なことです。
おはなし会で絵本を読んでもらうと、大人でも幸せな気持ちになります。自分で黙読したときには感じなかった面白さに気がつくこともあります。
さて、突然ですが、
ばばばあちゃん、楽しいです。
これまで仕事で何度となく、返却されたばばばあちゃんシリーズを棚に戻し、「『よもぎだんご』という題の本が見つからない!」と言われれば、「そればばばあちゃん!」と答えてきたにも関わらず、ずっと未読でした。(人気があり、おすすめせずとも借りられる本って読むの後回しにしがちです、私の場合)
こどものとも付属の冊子に紹介が載っており、子どもが読んでみたい!と言うので、ついにばばばあちゃんデビューしてみました。
3月だというのに、雪のちらつく寒さ。ぽかぽか春のお日さまのしたで昼寝をしたいばばばあちゃんは、みんなを起こします。
「寒いけど本当に春なの?」と言うみんなをよそに「まあまあまちな」とラッパをふきならすばばばあちゃん。おおらかで思いきりが良くて素敵です。一度読んだら、すっかりファンになってしまいました。
早く暖かくならないかな、という今の時期にもぴったりです。
子どもも気に入り、別の本も読みたいというので、次はこちらを。
お星さまのきれいな夜。外で寝たら気持ち良さそうだねと、ベッドを運び出したばばばあちゃん。熱いお茶もあったらいいね、とポットを持ち出し…
読み進めていくと、展開が読めてきて「もしかして、ふふふ…」と笑いが込み上げてきて、予想通りの結末に大笑い。長男も私につられてけらけらと笑
っていました。
シリーズがたくさんあるので、楽しい時間が続きそうです。
先日、長男は西村繁男さんの『夜行列車』が気に入った様子だったので、
同じ西村さんの絵で、電車が出てくるこちらを借りました。
子どもが一人でぱらぱら見ていたときに、妖怪が出てきたので怖くなったようで、その後読みたがらなかったのですが、一緒に読み、「乗り込んだときは人だったのに!!」と私が笑っていたら、怖くなくなったようでした。
最近、長男と本を読んでいると、絵を見ていて気がついたことや、父親と一緒に読んだときに話題になったことを話してくれます。
絵をよく見ていることがわかるし、父との会話を一生懸命話す様子も微笑ましいのですが、私が文を読むのを遮って話し出すので読み進められず、イライラしてしまうことも。
絵本も子どもとのやりとりも面白がって、ばばばあちゃんの様におおらかにいきたいものです。