HIBIUTA AND COMPANYの市民講座HACCOA(HIBIUTA AND COMPANY COLLEGE OF ART)でアサノタカオさんによる二日間の夏期特別講座をおこないます。 テーマは「境界線の傍らで――10冊の本を読む」。 アサノタカオさんが編集者になる前の学生時代に読み、人生が変わるほどの大きな衝撃を受けた本を紹介し、参加者のみなさんと大切な言葉をわかち合う二日間です。
書籍リスト 1. 金時鐘『「在日」のはざまで』 (立風書房、1986年。のちに平凡社ライブラリー、2001年) 2. 李良枝『由煕』 (講談社、1989年。のちに『李良枝全集』講談社、1993年に収録) 3. 今福龍太『クレオール主義』 (青土社、1991年。のちに増補版・ちくま学芸文庫、2003年) 4. エドワード・サイード『知識人とは何か』 (大橋洋一訳、平凡社、1995年。のちに平凡社ライブラリー、1998年) 5. トリン・T・ミンハ『女性・ネイティヴ・他者——ポストコロニアリズムとフェミニズム』(竹村和子訳、岩波書店、1995年。のちに岩波人文書セレクション、2011年) 6. 片岡義男『日本語の外へ』 (筑摩書房、1997年。のちに角川文庫、2003年) 7. 黒川創『国境』 (メタローグ、1998年。のちに完全版・河出書房新社、2013年) 8. 宮内勝典『ぼくは始祖鳥になりたい』 (集英社、1998年。のちに集英社文庫、2001/2023年) 9. J・M・G・ル・クレジオ『はじまりの時』 (村野美優訳、原書房、2005年) 10. 津島佑子『ジャッカ・ドフニ——海の記憶の物語』 (集英社、2016年。のちに集英社文庫、2018年)
昨年のHACCOA2023のショートストーリー講座で一年を通して読んだ『クレオール主義』(今福龍太)や、自主読書ゼミ「やわらかくひろげる」で読んでいる『ぼくは始祖鳥になりたい』(宮内勝典)など、HACCOAや読書会参加のかたにはおなじみの書籍もあります。
発言をせずにその場にいるだけでも大丈夫。 「本」に向き合う、「読書」に向き合う、「わたし」に向き合う、そしてその場にいるだれかとわかち合う二日間です。 ぜひご参加ください。
ご予約はinfo@hibiuta.orgまで。