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盆の夜に紙灯籠ともす 大川小 おかえりプロジェクト 

 追悼と交流で地域住民が集う「第2回おかえりプロジェクト」が13日、震災遺構の大川小学校=石巻市釜谷=で開かれた。中庭に震災当時の在校児童数と同じ108個の紙灯籠を並べたほか、校庭や昇降口などに計360個をともし、震災で犠牲になった人たちに静かな祈りをささげた。

卒業生らが犠牲者追悼

 大川小学校の卒業生を中心に作る「Team大川未来を拓くネットワーク」(只野哲也代表)が主催。震災の支援活動などで、全国各地と交流したことが縁となり、同ネットワークが昨年初めて開いた。

 今年はイベントの時間も設け、震災直後から東北地方でボランティア活動を続ける聖学院大学=埼玉県=の学生21人が協力し、アート制作のワークショップや、コンサートも開催した。

全国から集まったメッセージに感謝する只野代表(右)

 開会式は午後4時から始まり、只野代表(23)は「昨年は大雨だったが、今年は天候に恵まれた。子どもたちの笑顔もあり、多くの人が良い思い出を作っていく場になれば」とあいさつ。大川小の校歌を集まった人たちで斉唱したほか、灯籠の点灯開始とともにオカリナやピアノ演奏で優しい音色を届けた。

 紙灯籠には「負けるな」「忘れない」など全国から届いたメッセージやイラストが描かれており、思いと願いが込められた。聖学院大学の高寺美桜さん(日本文化学科4年)は「ネットワークの皆さんと学生たちがともに悩み、気持ちを一つにして本番を迎えられた」と話し、訪れた人たちに感謝を込めていた。【渡邊裕紀】





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