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#スケートボード フレイクライダーに村瀬さん(矢本東小4年)

全国入賞で企業熱視線

 今年1月に千葉県であったスケートボードの全国大会「フレイクカップ」のチャンピオンシップ大会で、東松島市の村瀬晴さん(矢本東小4年)が小学生の部で5位入賞した。6年生も出場する部門で低学年が入賞する快挙。大会を主催したアパレル企業のFlake(フレイク)は村瀬さんの将来性を有望視し、同社が活動を支援する全国で8人しかいない「フレイクライダー」に選んだ。

大会に向けて技を磨いてきた村瀬くん(昨年11月の写真)

 村瀬さんはスケートボードを始めて4年ほど。フレイクカップは小学生を対象としたスケートボード選手の登竜門で、村瀬さんは令和4年の東北大会で小学3年生以下(当時)のキッズクラス優勝。昨年、大分県で開かれた全国大会で準優勝し、さらに上位のチャンピオンシップ大会への出場権を得て、そこで5位入賞した。

五輪、平野さんも在籍経験

 実力と成長性が主催者の目に留まり、デッキ(板)や衣装、シューズなど消耗品の提供が受けられる「フレイクライダー」に選ばれた。小学3年生以下の選出は村瀬さんを含めて2人だけ。フレイクライダーには、五輪出場経験のある平野歩夢選手も過去に在籍しており、出身者の多くがプロとして活躍しているという。

上級生に負けない戦績を残す村瀬さん(右)。弟の旭君と共にさらなる高みを目指す

 村瀬さんは「上級生と比べると技の格好良さで勝てない。もっと練習を重ねて完成度を高めたい。日本を代表する選手になり、世界を舞台に戦うのが目標」と夢を描く。弟の旭君(5)もスケートボードを始めた。兄に追いつこうと実力を伸ばしており、互いに刺激し合っている。

弟の旭くんも兄の背中を追いかけている

 村瀬さんのデッキには、ライダーの証である名入りの滑り止めテープが誇らしげに貼られている。現在は「ランプ」と呼ばれる半円状の構造物を使った競技を行っているが、将来的には市街地を模した「ストリート」競技への出場も狙う。

 村瀬さんが住む東松島市では、鷹来の森運動公園にスケードボードパークが完成し、今月オープンしたばかり。世界を目指す環境は整いつつあり、村瀬さんもパークなどで技術を磨き、さらなる高みにつなげていく。
【渡邊裕紀】

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