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コバルトーレ女川が首位 東北社会人リーグ1部 大一番で強豪弘前撃破

 東北社会人サッカーリーグ1部は25日、コバルトーレ女川が、昨季優勝のブランデュー弘前FC=青森県=に2-0で勝ち、首位に立った。JFLから降格したコバルトーレは平成31年から東北社会人リーグ1部に所属。JFL参入を目指す3シーズン目で、強豪弘前を相手に勝利を収め、降格後初の暫定1位の座についた。

 JFLへ昇格するには、リーグ戦を制覇し11月に開かれる「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」への出場が必須。18日の第5節終了時点で5連勝を決めた両チームは勝点で並んでいたが、得失点差で弘前が暫定1位を維持していた。そのため、直接対決は両チームにとってリーグ戦の最終順位と今シーズンの行方を左右する一戦となった。

【コバルトーレ】当日面用b

前半16分、先制点を奪った直後に喜び合う選手たち

 女川町第二多目的運動場で行われた試合は前半、野口龍也が先制点を奪って高さを生かした弘前の攻撃に応戦。後半には奥山泰裕が追加点を決め無失点で勝利し、勝点3を積み上げた。

 リーグ戦は、ホーム2試合、アウェイ3試合を残す。8月からはホームチームが有観客試合をリーグに申請すればサポーターの入場が可能となる。コバルトーレは優勝の可能性が高まる9月12日の筒木坂FC戦、19日の盛岡ゼブラ戦を女川町清水地区に整備された女川スタジアムで有観客で開催する予定。【石森洋史】

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野口 貴重な先制弾 弘前相手に2-0勝利

 東北社会人サッカーリーグ1部第6節が25日にあり、コバルトーレ女川は勝点で並び、得失点差で追う首位のブランデュー弘前FCと女川町第二多目的運動場で対戦した。開幕から5連勝中の両チームが戦う首位攻防戦の今節は、チームの個性がぶつかり合う好ゲームを展開。前半、後半に1得点ずつ上げたコバルトーレが2-0で勝利し開幕6連勝を決め、弘前から首位を奪取した。

 コバルトーレは2018シーズンのJFL降格以降、これまで弘前と3回対戦。1敗2分と高い得点力を武器に立ちはだかる弘前には悔しい思いをしてきた。降格後チーム作りを再び託された阿部裕二監督にとっては、この2年半で積み上げたチームの実力を確認する試合にもなった。

 この日の先発は、GK長谷川、DF舛沢、横山、船木、橋本、MF小川、池田、奥山、黒田、FW野口、竹田を起用。阿部監督はハードワークを徹底し、ボールをつなぎ攻撃のリズムを作ることを指示し、選手たちに「皆は出来る。力を出し切ろう」と声をかけピッチに送り出した。

【コバルトーレ】2面用

前半16分、相手DFの裏に抜け出して先制ゴールを決めた野口

 試合は前半のキックオフ直後から、中盤がセカンドボールを積極的に拾い、ドリブルで攻撃のリズムを作る今季最高の形で立ち上がった。前半10分が過ぎると、落ち着いてきた弘前のロングボール攻撃に対応しながら、両チームが主導権を争う展開となった。

 先制点を何としても奪いたいコバルトーレは同16分、自陣深い位置でファウルをもらうと長谷川のフリーキックに反応した黒田がヘディング。相手DFの裏に抜けたボールを野口が追い、角度のない場所から放ったシュートがゴール右に突き刺さり、ゲーム運びを左右する先制点を奪った。

 スコアで優位に立ったがその後はサイドから攻め上がりゴール前にロングボールを入れてくる弘前の攻撃に対応。コンパクトに陣形を保ちながらボールを弾き出す守備で応戦した。

 1点リードして折り返した後半も両チーム一歩も引かず、試合を展開。ボールをつなぎリズムを作るコバルトーレと、高さを生かしてゴール前の勝負に持ち込む弘前の異なるサッカースタイルの戦いとなった。

 追加点がほしい後半23分には途中投入した眞口、吉田とつなぎ、ゴール前でフリーでボールを受けた奥山がミドルシュートをたたき込み2点目を奪取。後がなくなり、前がかりに攻め込んでくる弘前の攻撃をチーム全体で抑え込み、無失点で試合を終えた。

 大一番を制し、優勝の可能性が高まったことで、JFL昇格チームを決める全国地域サッカーチャンピオンズリーグへの出場も見えてきた。貴重な1勝を上げてホッとした表情を見せた阿部監督は「選手たちが最初から最後まで走りきってくれた。優勝が決まったわけではないので、気を引き締めて残りの試合も集中して臨みたい」と話していた。

 次の第7節は8月1日、アウェイで東北2部南から昇格した七ヶ浜サッカークラブと七ケ浜サッカースタジアムで対戦する。【石森洋史】


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