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【県石巻合庁跡地】東中里広場の整備始まる

本年度末完成目指す 健康づくりと憩いの場

 移転後の県石巻合同庁舎跡地で、石巻市による(仮称)東中里広場の整備工事が始まった。芝生敷きの多目的広場と健康遊具・児童遊具のある広場、ジョギングや散策が楽しめる周回園路からなり、本年度末の完成を目指している。市街地の周辺は近隣に広い公園がなく、住民の憩いや幅広い世代の健康づくりの場となりそうだ。

(仮称)東中里広場の施設配置イメージ

 面積約1万2千平方㍍で、多目的広場、健康・遊具広場は共に2600平方㍍ほどの広さ。計画では舗装された320㍍の周回園路でこれらを囲み、延長約50㍍の中央園路で二つの広場を仕切る。周回園路は幅3・5㍍で、ジョギングと散策双方の人が余裕を持ってすれ違える。各広場の園路に近い場所にあずまやとベンチを配置した。

 イベントで利用できるよう北側の多目的広場に小さなステージを設置。南側の健康・遊具広場には高さ約2㍍の築山のほか、ブランコ、滑り台などの児童遊具、懸垂や腕立て伏せなどの運動ができる健康遊具を置く。

重機が入った東中里の県石巻合同庁舎跡地

 低木の植栽とフェンスで回りの住宅に配慮。南側の遊歩道(グリーンロード)と一体的に利用できる施設配置とし、ケヤキのシンボルツリーも植える。

 南北両方の市道から入場できるようにし、南側38台、北側に32台の駐車場を確保。トイレや水飲み場は、どちら側からも近い中央部にした。住民の要望を踏まえ、ベンチは災害時にかまどとして使えるようにする。

 工事費約1億6千万円。7月に準備工事が始まった。JR石巻駅に近く利用価値の高い市街地の土地であり、市は当初、こども園の誘致先など公共施設用地として県から取得。しかし、おととし4月に新しい津波浸水想定が公表され、当面の活用を見直した。

 市都市計画課は「健康づくりのほか、盆踊りなどの行事や防災訓練の場所に使っていただければ」と話している。【熊谷利勝】

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