地域に愛された味が復活|あさひ食堂 (東松島市赤井)
「また同じ場所で店を再開できることがうれしい」。トレーラーハウスを改築した店内で山田洋子さんは笑顔を見せた。「あさひ食堂」と聞いてピンとくる人は多い。
トレーラーハウスを改築したおしゃれな外観
ジューシーなホルモン
元々、東松島市立矢本第二中学校の真向いに店があったが、東日本大震災で被災。山田さんはしばらく青森市内に移住した後、再び地元に戻った。「土地も残っており、また店を開きたかった」。昭和45年から続く食堂の復活だった。
店内はカウンターとテーブル席
トレーラーハウスに基礎工事を施し、長男の太一さんと二人で自宅と店舗を再建した。「よく帰ってきたね。ありがとう」。地域の声がうれしく、味も覚えていてくれた。
老若男女問わず人気の焼肉。甘口のタレが肉のうまみを引き出す
焼肉が中心。ホルモン(500円)は手作業で下処理しており、癖がない。牛ハラミ・ホルモン・豚バラがセットになった「大皿」(1800円)も人気。タレはリンゴや玉ねぎをすりおろし、自然の甘味にこだわった。
青森の「焼干しラーメン」(580円)が東松島市で食べられるのも珍しい。あぶったイワシのだしは、煮干しとは全く異なる味。最後の一滴まで飲み干す客も多い。「安くておいしいものを一つ一つ丁寧に作る。それだけです」。太一さんの言葉は自信にあふれていた。
お店情報
▽住所=東松島市赤井字川前2-264-3
▽電話=0225-82-3256
▽営業時間=11時半~14時。17時~21時半。毎週火曜定休。貸し切り可能。全14席のため、事前予約を呼びかけている。
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