復興五輪のシンボル見て 黒沢さんの聖火トーチ 15日まで石巻ニューゼに展示
数々の感動のドラマが生まれている東京五輪。各競技の選手たちのひたむきな姿を見守っているのが、国立競技場に静かにともる聖火だ。その火をつないだリレーのトーチが、15日まで石巻市中央二丁目の石巻ニューゼに展示されている。
トーチの所有者は、「がんばろう石巻の会」の事務局長、黒沢健一さん(50)。6月19日に石巻市が会場となった聖火リレーのうち、孫兵衛船で北上川を渡る特殊区間の走者を務めた。
トーチの材料には東日本大震災の仮設住宅の一部建材も使用されており、自身も3年間の仮設住宅暮らしを経験した黒沢さんは「震災を風化させないシンボルに」と購入した。
さらに、「聖火リレーでは東京五輪が、復興五輪であることを示したいとの思いで走った。開会式で大坂なおみ選手が聖火台にともした時は、つないだ約1万人の中の一人としてとてもうれしかった」と語り、その思いと感動を多くの人と共有したいと公開している。
「多くの人と感動を共有したい」と黒沢さん
ふだんは黒沢さんが経営する石巻市南中里の多目的スペースK-BOXに展示しているが、先月31日からニューゼに〝出張展示〟している。館外からガラス越しに見ると、バックに映る手書きの壁新聞とあいまって、10年という歳月の重さを感じさせる。
この日は早速、ニューゼを訪れた人や付近を通る人たちが足を止め、写真を撮るなど興味深そうに眺めていた。黒沢さんは、今後も人が集まる場所に貸し出す考え。連絡は(0225-23-9638)。【平井美智子】
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