9度目Vか初優勝か 石日旗かけ あす決勝
「第63回石日旗争奪少年野球大会」(石巻日日新聞社主催)は、28日午後6時半から石巻市民球場で決勝戦を行う。対戦カードは石巻小レッドベンチャーズ対赤井ビクトリー。6年ぶり9回目の優勝を目指す石巻小、対して悲願の初優勝を狙う赤井。優勝旗を手にするのはどちらか。
2枚看板・石巻小
石日旗大会には石巻地方から20チームが出場。二回戦から登場した石巻小は、初戦で大街道キッズと激闘を繰り広げ、同点による抽選で辛勝し、運を味方につけた。三回戦の東松島ブルーホークス戦は7―1、準決勝ダンデライオンソウル戦は7―2で勝ち、安定した戦いを見せた。
投手は制球力に長けた阿部禄(6年)と気迫で投じる速球が持ち味の高橋和也(同)の2枚看板。連携のとれた堅い守備も目を見張る。主将の小川にこ(同)を中心とした女子選手の活躍も目覚ましく、下位打線からも好機を作れるそつの無さが強み。打線は高橋が今大会2本の本塁打を放つなど、長打力と走力が光る。
重量打線・赤井
赤井は、初戦(二回戦)の広渕クラブ戦を10―0で完封勝ちすると、続く三回戦の須江小クラブに4―1、準決勝の蛇田イーグルス戦は6―1と危なげなく勝利を積み重ね、初の決勝に進んだ。
特筆すべきは攻撃力。今大会2本の三塁打を放っている門間奏音(6年)を筆頭に、菊地藍斗(同)や齋藤蒼太(4年)ら長打を狙える好打者ぞろい。大人顔負けの体格とパワーを持つ相澤陸斗(6年)も頼もしい。投手陣の層も厚く、井上景尋(同)、菊地藍斗、門間奏音らの投球にも注目が集まる。
戦力は拮抗し、最後の一球まで諦めない気持ちの強さが勝負を左右する。今年は石日旗を制しただけで終わらない。優勝チームは厚木市少年野球協会学童部の招待を受け、9月14―16日に神奈川県厚木市を訪れ、地元の強豪チームと戦う。【山口紘史】
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